今や貴重な国鉄特急形電車185系は、何気に塗装変更を繰り返している形式でもあります。今回はそんな中で6色に変化したOM03編成を振り返って見ようと思います。
まずは原色のグリーンライン。
(「谷川」クハ185−306・湯桧曽〜土合・1983年)
185系200番代OM03編成は新前橋電車区にS211+S212編成として新製配置されました。新前橋電車区の185系200番代は同区の165系を置き換えて特急に格上げするとともに、1982(昭和57)年に大宮暫定開業した東北・上越新幹線の連絡列車「新幹線リレー号」としても利用されたことから、185系0番代の斜めストライプと同じ色ながら、横一直線のラインしていました。これが185系200番代の原色です。
EXPRESSカラー
新前橋電車区の185系200番代は1995(平成7)〜1998(平成10)年にかけてリニューアル工事を実施。それに伴ってブロックパターンの塗装とEXPRESS 185のロゴが貼られました。
(「水上」クハ185−306・新町〜倉賀野・2007年1月20日)
2006(平成18)年3月にS211+S212編成は大宮総合車両センターに転属してOM03編成となりました。
湘南色
2010(平成22)年、吾妻線で運行していた急行「草津」が運行開始60周年を迎えたことを記念して、OM03編成の塗色を湘南色に変更しました。
(「草津」クハ185−306・神保原〜新町・2013年1月2日)
塗りわけは80系を模した金太郎塗り。いろいろな意味でインパクトがありました。
湘南ブロック塗装
2013(平成25)年3月16日に田町車両センターが廃止され、同センターに配置されていた185系が大宮総合車両センターに転属しました。これに合わせてOM編成は方向転換して、グリーン車の連結位置を4号車に変更しています。またいちぶのOM編成はグリーン車を抜き取って6両編成化されました。OM03編成も6両編成化されています。その後OM03編成は田町車の標準色だった湘南ブロック塗装に塗り替えられました。
(「水上」クハ185−306・吹上〜行田・2005年12月31日)
今後185系は湘南ブロック塗装に統一されるのか? と思いきや、現在斜めストライプへの塗装変更が進行中。そしてOM03編成も斜めストライプになりました。
(「水上」クハ185−306・岡部〜本庄・2016年12月31日)
185系の塗装もいろいろありますが、6色も纏ったOM03編成ってなかなか面白いと思いました。