2009(平成21)年に廃止された九州ブルートレイン「富士」「はやぶさ」。晩年は門司駅で分割併合をしていましたが、その撮影をしたことがありました。
(「富士」ED76 90・門司・2009年2月18日)
電車や気動車と違って、機関車が牽引する客車列車の併合作業は入換が必要なので、なかなか大変なわけです。
まずは「はやぶさ」が門司駅に到着します。
(「はやぶさ」ED76 66・門司・2009年2月18日)
門司では「はやぶさ」編成を「富士」編成の東京側に併結しますが、交流電気機関車のED76形は直流電化の関門トンネルを通過することができないので、ここで交直流電気機関車のEF81形に機関車交換をします。
ED76 66はテールランプを片方点灯させた入換モードにして、「はやぶさ」から切り離されます。
ED76 66が引き上げ線に移動すると、入れ違いにEF81 411が入線してきます。
(EF81 411・門司・2009年2月18日)
そして「はやぶさ」編成に連結。
(「はやぶさ」ED81 411・門司・2009年2月18日)
熊本から門司まで「はやぶさ」を牽引してきたED76 66は中線を通過して門司機関区に引き上げます。
(ED76 66・門司・2009年2月18日)
「はやぶさ」牽引機は前後にヘッドマークを装着しています。
この後「はやぶさ」編成はEF81 411に牽引されて引き上げ線に向かいます。
相前後して「富士」が門司駅に到着。
(「富士」ED76 90・門司・2009年2月18日)
すぐにED76 90は「富士」編成を切り離して引き上げ線に向かいます。
(ED76 90・門司・2009年2月18日)
ED76 90も中線を通過して門司機関区へ。
(ED76 90・門司・2009年2月18日)
「富士」は片方にしかヘッドマークがありませんね。「富士」の場合終点の大分に、ED76形が配置される大分鉄道事業部大分車両センターがあったからかもしれません。
このあと「はやぶさ」編成がEF81 411に押されて入線してきます。
(「はやぶさ」スハネフ14 101・門司・2009年2月18日)
「富士」と「はやぶさ」の併合作業完了。
(「はやぶさ/富士」EF81 411・門司・2009年2月18日)
ちなみにここは交流区間ですが、発車してすぐにデッドセクションを通過して直流に切り換えるので、パンタは2基とも上げています。ただし交流区間では遮断器によって片方のパンタグラフにしか通電しません。
この一連の作業をもう見ることはできませんが、せめてNゲージで再現して昔に思いを馳せようかなって思いました。