先週の信州「カシオペアクルーズ」に引き続いて運行された信州「カシオペア紀行」。当初EF64 37が牽引する予定でしたが、前日にフラッシュオーバーした模様で、急遽1001号機が充当されたようです。
(「カシオペア紀行」EF64 1001・新座〜西浦和・2016年9月17日)
EF64形1000番代で唯一の茶色塗装機である1001号機。この機関車は新製時から見知っているので、ちょっと感慨深いものがあります。
EF64形1000番代は上越線のEF15形、EF16形、EF58形を置き換えるために53両が製造されました。
EF64 1001が製造されたころ自分は小出に住んでいたので、EF64 1001の試運転を兼ねた貨物列車を毎日のように見ることができました。
(EF64 1001・八色〜小出・1980年8月)
1980(昭和55)年10月からは本格運用を開始して長岡運転所のEF58形、EF15形、EF16形を置き換えました。
(EF64 1001・小出・1981年3月)
EF64形1000番代1次車には作業灯が装備されていませんでしたが、2次車に搭載された後、1次車にも追設されました。
EF64形1000番代は全車長岡運転所に新製投入されています。その結果1次車が高崎第二機関区に転属となり、同区のEF58形を置き換えました。
(EF64 1001・高崎第二機関区・1986年3月)
1987(昭和62)年に、EF64 1001はぶどう色に白ラインという塗色に変更されました。
(EF64 1001・高崎機関区・2004年12月11日)
この塗装となったのはEF55形の補機運用を考慮したものと言われています。これ以降EF64 1001はぶどう色に白ラインのままです。
(EF64 1001・群馬総社〜八木原・2006年12月3日)
EF55形のラストランもしっかり看取りました。
(EF64 1001・新町〜倉賀野・2009年1月16日)
気がつけば原色時代よりも遙かに長い間ぶどう色と白ラインを纏っている1001号機。イレギュラーとは言え信州「カシオペア紀行」を牽引してくれたのは正直嬉しかったです。
(「カシオペア紀行」EF64 1001・新座〜西浦和・2016年9月17日)