東海道・山陽新幹線の次期車両N700Sの確認試験車の製作がJR東海から発表され、先頭部形状のデザインも明らかになりました。
(JR東海プレスリリースより)
新しい先頭部はデュアル スプリーム ウイング形状で、特に先端部分が変わるようです。なお前照灯のデザインはまだ決まっていないとか。
なおN700SのSはSupreme(最高)のSということだそうです。
システム的な改良ポイントはこんな感じ。
ATCとブレーキシステムを改良して制動距離をN700Aよりも5%短縮。
台車振動検知システムの機能向上。
主変換装置の素子に炭化ケイ素(SiC)を採用すると共に走行風冷却システムと組み合わせて駆動システムの小型軽量化を実現。
消費電力を7%低減。
機器の状態監視機能を強化して記録したデータを車両所のデータ分析センターに送信して車両の状態を細かく把握。
車内での異常時には防犯カメラの画像を指令所で確認できるようにする。
グリーン車に油圧式フルアクティブサスペンションを搭載。
普通車の全席にコンセント装備。
小型・大容量のリチウムイオンバッテリー搭載で、異常時の利便性が向上。
なお、駆動装置の小型軽量化によって床下機器の搭載パターンをシンプル化。従来は主変換装置搭載車の床下機器配置が3種、主変圧器搭載車の床下機器配置も3種ありましたが、それぞれ1種類に統一して16両編成、12両編成、8両編成に柔軟に対応する設計にしています。
これは海外輸出を念頭に入れたものだと思われます。
ということで、多少は顔が変わるN700S。確認試験車は2018(平成30)年に登場するそうです。