報道によると、東海道・山陽新幹線の次世代車はN700Sとなるのだそうです。
(783-1007・博多総合車両所岡山支所・2016年5月22日)
N700SのSがなにを意味しているのかはわかりませんが、SuperとかSpecialとかなんでしょうかね?
ちなみにN700AのAは進化を意味するAdvancedの頭文字でしたが。
いずれにしても形態はN700系のままの可能性が高そうですね。
最大の改良ポイントはVVVFインバータ制御の主変換装置の素子に炭化ケイ素(SiC)を採用することのようです。これによって主変換装置の小型軽量化が可能になります。
とあるサイトでは主変換装置が1,500kgから1,000kgに軽量化されるとのことですが、さらに主変圧器を100kg、主電動機を50kg軽量化して、編成全体の駆動系の重量を約58tから約47tとするそうな。
ところで気になるのが区分番代。
現状のN700系の区分番代は以下のようになっています。
0番代 JR東海標準車(区分番代消滅)
1000番代 JR東海N700A
2000番代 JR東海N700A改造車(旧0番代)
3000番代 JR西日本標準車(区分番代消滅)
4000番代 JR西日本N700A
5000番代 JR西日本N700A改造車(旧3000番代)
7000番代 JR西日本8両編成
8000番代 JR九州8両編成
9000番代 試作車
つまり未使用の区分番代は6000番代だけですが、0番代と3000番代を再利用する可能性はあるかもしれないですね。
営業運行開始は2020(平成32)年度とのこと。700系は2019(平成31)年度で東海道新幹線から引退することが発表されているので、N700SはN700A改造車の置き換え用となる感じですね。
かつて国鉄時代の0系が0系を置き換えるという魔の循環の再来となりそうで、東海道新幹線がまたつまらなくなりそうですね。