「スーパー北斗」に投入されたキハ261系1000番代 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

北海道新幹線が開業した2016(平成28)年3月26日のダイヤ改正から、「スーパー北斗」にキハ261系1000番代が投入されています。

(「スーパー北斗」キハ261-1204・仁山~大沼・2016年5月9日)
キハ261系1000番代は2006(平成18)年から札幌運転所に配置され、2007(平成19)年から「スーパーとかち」に使用されている車両です。今回「スーパー北斗」に投入された車両は「スーパーとかち」と共通運用となっています。

ではキハ261系1000番代の基本スペックを確認しておきましょう。
キハ261系1000番代本来の性能は傾斜角度3度の空気ばねストローク式車体傾斜装置を搭載し、半径600m以上の曲線では本則+25km/hまで通過速度を向上させています。

(「スーパーとかち」キロ261-1101・新得~十勝清水・2009年6月15日)
6度傾斜する制御付自然振子装置を搭載するキハ283系よりも曲線通過速度は劣りますが、エンジンの定格出力はキハ283系の355psを上回る360psで加速性能はキハ261系1000番代の方が強力でした。

キハ261系1000番代はふたつの編成と中間車で構成されます。
帯広・函館側に連結されるST1100編成はキロ261形1100番代+キハ260形で構成しています。

(「スーパーとかち」キロ261-1101・新夕張・2009年6月15日)
前頭部側面には車体傾斜装置を意味する「Tilt261」のロゴがあります。
札幌側に連結されるST1200編成はキハ260形1200番代+キハ261形1200番代で構成しています。

(「スーパーとかち」キハ261-1201・新夕張・2009年6月15日)
そして両編成の中間にキハ260形1300番代を連結しています。

(キハ260-1303・新夕張・2009年6月15日)
このキハ260形130番代を1両連結した5両編成が「スーパーとかち」の基本編成、4両連結した8両編成が「スーパー北斗」の基本編成となります。
なお最大10両編成まで対応していて「スーパー北斗」では10両編成の運行も実現しました。

そんなキハ261系1000番代でしたが、JR北海道の度重なるトラブルの対策として2014(平成26)年8月のダイヤ改正で最高速度を120km/hに引き下げ、車体傾斜装置の使用も停止してしまいました。
その結果、2015(平成27)年以降に製造されたキハ261系1000番代は車体傾斜装置の搭載もとりやめています。

(キハ260-1316・函館・2016年5月8日)
従来のキハ261系には車体傾斜電磁弁箱がありました。

(キハ260-1310・函館・2016年5月8日)
しかし2015(平成27)年製造車以降はありません。

(キハ260-1321・函館・2016年5月8日)
先頭車のロゴも「HET261」に変更されました。

(「スーパー北斗」キロ261-1105・仁山~大沼・2016年5月9日)
しかしこのロゴも短命に終わりそうです。
というのもキハ261系1000番代の新塗色化が始まっているからです。

(「スーパー北斗」キハ261-1204・仁山~大沼・2016年5月9日)
青い顔から白ベースに黄色とラベンダーカラーをアクセントとした新塗色車は、2015(平成27)年12月24日から営業運転を開始しています。
今後新製される車両は新塗色で落成し、旧塗色も2017(平成29)年度までに塗り替えられる予定。
そしてキハ183系はもとよりキハ281系、キハ283系をも置き換えていく予定となっています。
キハ285系の開発中止に象徴されるように、JR北海道はイケイケの時代ではなくなっています。キハ261系もいい車両ですが、本来の性能は封印されています。そしてキハ281系、キハ283系が消えてしまうとJR北海道の特急も寂しいことになりそうな感じですね。