奥多摩に架かるトロッコの架け橋 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

奥多摩から日原街道(都道204号線)を進むと、突然巨大なアーチ橋が頭上を横切ります。

鉄橋の上にはなにかがいますね。

トロッコです。撮影したときは鉄橋の上に停まっていました。

実はこの鉄橋は奥多摩工業曳鉄線のものです。その名の通り、ケーブルによってトロッコを引っぱり、石灰石を輸送しているのです。

奥多摩工業曳鉄線は日原にある奥多摩工業の鉱山で石灰石をトロッコに積み込んでいます。

この鉱山のふもとにも鉄橋が見えます。

奥多摩工業曳鉄線のほとんどの区間はトンネルとなっていて、地上に出ている区間はわずか。車で難なく見ることができるのは、先ほどの鉄橋ぐらいです。

石灰石が運び込まれるのはJR青梅線奥多摩駅に隣接しているこの施設。

この場所から鉄橋が見えますが、これは奥多摩工業曳鉄線ではありません。

これは水根貨物線という小河内ダム建設のための資材を運んだ貨物線の廃線跡です。

話を戻しましょう。
かつては奥多摩駅からED16やEF15、EF64が石灰石輸送列車をけん引していました。

(ED16 18/ED16 11・奥多摩・1982年)
現在はトラック輸送に切り替わっていて、奥多摩駅構内も側線は撤去されて寂しくなりました。
奥多摩工業曳鉄線は先ほどの鉄橋のほかにも何カ所か地上区間があるようです。でも車で行くことは困難みたいなので、今度バイクで行ってみようかなと思っています。