キハ185系唯一の廃車車両 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

国鉄キハ185系は国鉄時代末期の1986(昭和61)年に四国地区向けに投入された特急形気動車です。老朽化したキハ58系を置き換えて急行を特急に格上げすることを目的として国鉄時代に38両製造され、さらにJR四国が14両を増備しています。
しかしJR四国は特急列車の高速化に伴って2000系を開発し、キハ185系の列車を置き換えていきました。余剰となったキハ185系のうち20両は1992(平成4)年にJR九州に売却。残った32両は「うずしお」「剣山」「むろと」「ホームエクスプレス阿南」運用や、トロッコ列車の牽引用、そしてジョイフルトレイン「アイランドエクスプレス四国Ⅱ」として使用されています。
そんななか唯一廃車となった車両があります。それがキロハ186-1です。

(キロハ186-1・多度津・2016年3月31日)
キロハ186-1は2013(平成25)年3月31日に廃車され、そのまま高松運転所に留置されていましたが、2015(平成27)年12月14日に多度津駅に移動しています。
キロハ186形は新製当初キハ185系唯一の中間車であり、グリーン・普通合造車として8両製造されました。そんな8両のうち、1を除いた7両も原形を保ってはいません。
キロハ186-2は2002(平成14)年にゆうゆうアンパンマンカーに改造。元グリーン席はモケットを張り替えて普通席のアンパンマンシートとし、普通席は撤去してプレイルームを設置しましたが、形式は変わっていません。現存唯一のキロハ186形となっています。
キロハ186-3・5~7は、JR九州に売却後、普通車化されてキハ186-3・5-7となりました。
キロハ186-4・8は「アイランドエクスプレス四国Ⅱ」に改造されキロ186-4・8となっています。
結局キロハ186形で原型を保っているのは廃車体となった1だけというのも皮肉なことですね。
現時点でキロハ186-1は多度津駅構内にあって、敷地外から撮影することも可能です。一度見てみてはいかがでしょうか。