
(「はこだてライナー」クハ733-2003・函館・2016年3月27日)
新函館北斗駅は函館本線旧渡島大野駅を大改装して設置されました。

(新函館北斗・2016年3月27日)
函館駅からは17.9kmも離れていますが、これは北海道新幹線が札幌へ延伸することを前提として路線を敷設しているからです。余談ですが、新函館北斗駅は函館市ではなく北斗市にあるため、このような長い駅名になったものと思われます。
そんなこともあり、函館~新函館北斗間に新幹線アクセス列車は必要不可欠となったわけですが、JR北海道は五稜郭~新函館北斗間を電化した上で733系1000番代4編成を新製して「はこだてライナー」に投入しました。

(「はこだてライナー」クハ733-2001・新函館北斗・2016年3月27日)
「はこだてライナー」は普通列車と途中五稜郭駅にのみ停車する快速列車があります。普通列車の所要時間は22分、快速列車は19分。北海道新幹線には10~16分で接続しています。
新函館北斗駅には「はこだてライナー」専用の1番ホームがあります。
また函館本線2番ホームにも架線が張ってあり、臨時運用にも備えているようです。
両ホームは北海道新幹線11番ホームと同一平面上にあり、1階連絡改札口でつながっています。

(新函館北斗・2016年3月27日)
なおコンコースのある2階にも乗り換え改札口があって、北海道新幹線12番ホームや函館本線3、4番ホームへの乗り換えもスムーズにできるようになっています。
さて、「はこだてライナー」用に新製された733系1000番代は、札幌圏で活躍している通勤形電車733系3000番代をベースとしています。

(「はこだてライナー」クハ733-2003・函館・2016年3月27日)
外観では「はこだてライナー」ヘッドマークとロゴを取り付けたほか、「新幹線との連携・一体感」を表現するためラインカラーをパープルとし、側面の帯下部をコーポレートカラーのライトグリーンにしています。
客室設備はステップレスの片開き3扉とロングシート。ドア付近にはエアカーテンがあり、車内保温は万全です。

(モハ733-1001・2016年3月27日)
扉の内側をレンガ色としたほか、内装の一部を木目調にして、「函館らしさ・北海道らしさ」を表現。3000番代に続いてLED照明を採用しましたが、電気系統を交流と直流の2系統に分けて停電時での照明を確保しているそうです。
函館方の先頭車となるクハ733形1000番代には車いす対応トイレと車いすスペースを設置。

(「はこだてライナー」クハ733-1004・函館・2016年3月27日)
車いす対応トイレがかなりのスペースを占めています。

(クハ733-1001・2016年3月27日)
中間電動車のモハ733形1000番代は3000番代と同じく全閉式主電動機を採用して雪切室を廃止しました。

(モハ733-1004・函館・2016年3月27日)
雪切室がない分定員が増加しています。
新函館北斗方先頭車のクハ733形2000番代にはSIVやCPを搭載しています。

(「はこだてライナー」クハ733-2003・函館・2016年3月27日)
「はこだてライナー」は3両編成の運行が基本の様ですが、北海道新幹線開業直後の混雑に備え、一部列車は2編成連結の6両編成としていました。

(「はこだてライナー」クハ733-1004・函館・2016年3月26日)
しかし全4編成しかなく、全列車増結というわけにはいかなったようで、北海道新幹線開業初日はかなり混雑した状況も見受けられました。
いずれにしても北海道新幹線の開業で函館界隈が様変わりしましたね。