
(ED79 12・苗穂工場・2015年11月29日)
屋根の上にパンタグラフや碍子、機器カバーがついていませんが、これは五稜郭から運ぶ際にトンネルに支障するため、取り外しているからです。通常は全検時に部品を戻して札幌近郊で試運転の後、再び部品をはずして五稜郭に返却するのですが、おそらくこのまま廃車となると思われます。
解体エリアには2両のED79が。手前はED79 18でしたが後方の車号はわかりませんでした。

(ED79 18・苗穂工場・2015年11月29日)
この2両はガラスやフィルターも外されていて、かなりもの寂しい感じでした。
この日の夜、函館に移動したのですが、その際に青函運転所にナンバーを外されたED79を確認。ネットなどによるとかなり前から運用を離脱している車両のようです。
続いて深夜の下り「はまなす」を待ち構えました。牽引機はED79 13。

(「はまなす」ED79 13・函館・2015年11月30日)
「はまなす」はJR最後の定期急行列車、JR最後の客車急行列車、JR最後の夜行急行列車であり、さらに最後の14系、24系ブルートレインと最後づくしです。
翌朝にはED79 7牽引の「カシオペア」がやってきました。

(「カシオペア」ED79 7・函館・2015年11月30日)
「はまなす」と「カシオペア」は北海道新幹線開業を前に廃止されることになっていて、その時点でED79形は定期運用を失います。しかも青函トンネル前後は交流25,000V化されるので、ED79形は臨時運用でも使うことができませんから、このまま引退となるでしょう。
ED79形の最後の活躍を見届けたいところです。