ここからは廃止日順に各ブルートレインを振り返って見ます。
2002(平成14)年12月1日
「はくつる」廃止
晩年は「あさかぜ」グレードアップ車の「シングルDX」も連結されていましたが、東北新幹線八戸開業時に廃止されました。

(「はくつる」EF81 139・西平内~浅虫温泉・2002年8月7日)
東北初のブルートレインだった「はくつる」ですが、自分のイメージはやっぱり583系で、最後まで印象が薄かったです。
2005(平成17)年3月1日
「さくら」廃止
東京発1列車として九州特急の先陣を切って走ってきた「さくら」は1999(平成1)年12月1日に佐世保編成を廃止。以後は「はやぶさ」と併結していました。一度だけ出張で乗車した記憶があります。

(「さくら/はやぶさ」EF66 47・早川~根府川・2005年2月17日)
長崎行きの「さくら」と熊本行きの「はやぶさ」の併結というのは、まさに「みずほ」そのもの運行形態だったのは皮肉でしたね。なお廃止時の「さくら」は日本一の長距離列車でした。
「あさかぜ」廃止
ブルートレインのパイオニアだった「あさかぜ」。しかしエースだった博多「あさかぜ」は1994(平成6)年12月3日に臨時化され、以後「あさかぜ」は下関行のブルートレインとなっていました。

(「あさかぜ」EF66 43・新下関・2005年2月25日)
「さくら」とともに廃止。この写真を撮影した後新下関から新幹線に乗って広島に先回りして「あさかぜ」に乗車して帰京しました。
2005(平成17)年10月1日
「彗星」廃止
日豊本線宮崎に乗り入れた最後のブルートレイン。もっとも「彗星」以外で宮崎に乗り入れたのは「富士」だけですが。

(「彗星」ED76 69・大分~牧・2005年8月28日)
晩年は「あかつき」と併結されていましたが、通常の編成はなんと4両でした。ちなみに寝台特急「彗星」の乗車経験はありませんが、14系座席車の「彗星52号」には乗車したことがあります。
2006(平成18)年3月18日
「出雲」廃止
2往復設定されていた「出雲」のうち、人気が高かった「出雲1・4号」が伯備線経由の「サンライズ出雲」に変わったため、「出雲3・2号」が「出雲」として残りました。

(「出雲」EF65 1108・大井町~大森・2005年9月27日)
車両は「出雲1・4号」用の24系25形が転用されましたが、結局廃止。「出雲」には1度乗車しただけでした。
2007年
「エルム」設定廃止
「北斗星」の補完列車としてオールB寝台で運行されてきた「エルム」がこの年の夏を最後に廃止されました。

(「エルム」EF81 92・白河~久田野・2005年8月13日)
翌2008(平成20)年には「北斗星」が減便されていて、北海道行ブルートレインの凋落をひしひしと感じました。
2008(平成20)年3月15日
「あかつき」廃止
関西ブルートレインのパイオニアだった「あかつき」は、「明星」「彗星」と併結相手を変え、晩年「はな」と併結していました。

(「あかつき/彗星」EF66 46・有年~上郡・2005年9月18日)
「あかつき」の廃止とともに関西ブルートレインの歴史に幕を下ろしました。「あかつき」にも乗車することはなかったです。
「なは」廃止
沖縄返還を願って命名された「なは」ですが、晩年は熊本行となっていました。なぜ「明星」を復活させずに「なは」のままだったのかは謎です。

(「なは」EF65 1124・高槻~山崎・2005年9月17日)
「なは」も最初は581・583系を使用していたのですが、こちらはブルートレインへの置き換えが早かったので、「はくつる」とは逆にブルートレインの印象が強いです。
「銀河」廃止
東海道本線の名門急行「銀河」はいち早く20系を使用するなど、常に急行エースとして活躍してきました。自分も出張でかなりお世話になった列車です。

(「銀河」オハネフ25 132・大阪・2008年3月5日)
自分にとって廃止の影響が一番大きかったのは「銀河」かもしれません。
2009(平成21)年3月14日
「はやぶさ」廃止
「あさかぜ」「さくら」に続く3番目のブルートレイン「はやぶさ」の最後がついにやってきました。

(「はやぶさ」ED76 94・熊本・2009年3月14日)
「富士」と最長距離列車の奪い合いをしていた「はやぶさ」ですが、東京~熊本間に短縮された際に「さくら」にその座を奪われていました。しかし「さくら」の廃止で奪還しています。「はやぶさ」には上り列車に乗車したことがありました。
「富士」廃止
ブルートレインブーム時代は日本最長距離列車だった富士ですが、運転区間を東京~宮崎間に短縮したときにその座を「はやぶさ」に譲りました。

(「富士」ED76 92・東別府~西大分・2005年8月28日)
晩年は東京~大分間の運行となり、熊本行の「はやぶさ」と併結。「みずほ」登場時の運行区間となっていました。「富士」には何度か乗車していて、そのうち1回は「シングルDX」に乗車しました。
2010(平成22)年3月10日
「北陸」廃止
「北陸」の最盛期は個室寝台車を5両組み込んだ12両編成でしたが、1999(平成11)年に個室寝台車4両組み込みの8両編成に減車されていました。

(「北陸」EF81 144・金沢・2005年10月22日)
「北陸」は出張で2度程乗車する機会がありました。そういった意味ではなじみ深い列車でした。
2012(平成24)年3月17日
「日本海」臨時化
「日本海」の最盛期はJR西日本持ちの「日本海1・4号に「シングルDX」を連結し、函館まで乗り入れていた時代だと思います。

(「日本海」ED79 4・茂辺地・2005年12月17日)
函館乗り入れは2006(平成18)年3月18日のダイヤ改正で終了。さらに2008(平成20)年3月15日のダイヤ改正でJR西日本受持列車が廃止されました。
1往復となった「日本海」はJR東日本持ちの編成を使用。

(「日本海」EF81 103・青森・2010年3月19日)
2012(平成24)年3月17日に臨時化されましたが、2013(平成25)年1月6日の運転が最後となりました。
2014(平成26)年3月14日
「あけぼの」臨時化
出張で何度か利用したことがある「あけぼの」ですが、「ソロ」の狭さにはびっくりしました。青森では度々見かけたのでなじみ深かったですね。

(「あけぼの」EF81 138・日暮里・2007年8月26日)
臨時化された「あけぼの」も2015(平成27)年1月4日の運行が最後となりました。
2015(平成27)年3月14日
「トワイライトエクスプレス」廃止
大阪~札幌間を結んだ豪華夜行列車「トワイライトエクスプレス」がついに廃止されました。

(「トワイライトエクスプレス」EF71 113・長岡・2014年9月2日)
なかなか乗車する機会がなかった「トワイライトエクスプレス」ですが、昨年9月に乗車することができました。なお「トワイライトエクスプレス」の車両はJR西日本管内でのクルーズトレインとしてしばらくは走るようです。EF81 113は今後どうなるのでしょうか?
「北斗星」臨時化
最盛期は定期3往復にまで成長した「北斗星」ですが、2008(平成20)年には1往復に減便されていました。

(「北斗星」DD51 1143・苗穂~白石・2007年5月27日)
そしてこのダイヤ改正で臨時化。8月までの運行となっています。「北斗星」は新婚旅行で乗車したこともあり、出張でも何度も乗車したので、一番なじみ深いブルートレインでした。
子供の頃はあこがれの存在だったブルートレインですが、意外と乗車していますね。それだけに廃止されていったことの寂しさも強く残っています。