E653系が全車復活しましたね | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

3月14日のダイヤ改正で、新潟車両センター所属のE653系1100番代の営業運転が始まりました。

(「しらゆき」クハE653-1104・さつき野~萩川・2015年3月21日)
E653系1100番代は、E653系4両編成を改造した車両で、
クハE652-1100+モハE652-1100+モハE653-1100+クハE653-1100
のモノクラス編成となっています。
4本とも改造され、「しらゆき」5往復、「おはよう信越」、「らくらくトレイン信越」に充当されています。

E653系は1997(平成9)~2005(平成17)年に基本7両編成8本と、付属4両編成4本の合計72両が製造されました。

(「フレッシュひたち」クハE653-101・赤塚~偕楽園(臨)・2013年3月13日)
製造後は専ら「フレッシュひたち」に使用されましたが、485系の後継車と位置づけられ、交流50/60Hz両対応の交直両用電車となっていました。ちなみにJR東日本の在来線電車で交流60Hzに対応しているのはE653系のみです。
また651系では省略された耐寒耐雪構造も採用されていて、汎用性が高い車両となっています。

そんなE653系ですが、2010(平成22)年12月7日付けのJR東日本プレスリリースで、E657系を新製投入し、2012(平成24)年の3月~秋にかけて651系とE653系を置き換えると同時に、いわき~仙台間を分離してE653系の特急を新設すると発表しました。
新設される特急の愛称公募も実施されたのですが、2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災で、いわき~仙台間の特急運転計画が休止となってしまいました。
E657系は2012(平成24)年3月17日のダイヤ改正から「スーパーひたち」「フレッシュひたち」への投入を開始。2013(平成25)年3月16日ダイヤ改正でE653系は全車運用を離脱しました。
2013(平成25)年6月26日。JR東日本新潟支社がE653系を改造したE653系1000番代として「いなほ」に投入することを発表しました。

(「いなほ」クロE652-1002・新崎~早通・2015年3月21日)
E653系1000番代は、クハE652形をグリーン車化したほか、内外装をリニューアルし、耐寒耐雪性能を強化。8編成全車が改造され、2013(平成25)年9月28日から順次投入され、2014(平成26)年7月12日に置き換えを完了しました。

勝田車両センターに残ったE653系4両編成の一部は波動輸送や臨時列車に使用されていましたが、1編成は長岡車両センターに貸し出され、信越本線での訓練運転に使用されていました。

(クハE653-104・加茂~羽生田・2014年6月29日)
そして2014(平成26)年8月27日付けのJR東日本新潟支社のプレスリリースで、2015(平成27)年3月14日ダイヤ改正からE653系1100番代を使用して「しらゆき」を運転することを発表。

結果的にE653系は72両全車が新潟車両センターに集結することになりました。
まさに波瀾万丈な出来事に翻弄されましたが、E653系の第2の人生に期待したいと思います。