
(「懐かしの青森いなほ号」クロハ481-1029・新崎~早通・2015年3月21日)
それにしても青森行きの「いなほ」って、どれだけ懐かしいのかと一瞬思いましたが、2010(平成22)年12月4日のダイヤ改正で秋田~青森間を「つがる」に分離して以来、約4年4カ月ぶりの運行になります。
「いなほ」はもともと上野~秋田間の特急として1969(昭和44)年10月1日からキハ80系での運行を開始しました。1972(昭和47)年10月2日に羽越本線が電化され、「いなほ」は青森運転所の485系に置き換えられると同時に上野~青森間の列車を増発。これが「青森いなほ」のスタートです。
その後「秋田いなほ」を秋田運転所に移管して1往復増発。「青森いなほ」1往復を含めて合計3往復体制になりました。

(「いなほ」クハ481-1502・長岡・1980年8月)
1980(昭和55)年には北海道から撤退した485系1500番代も加わっていました。
そして1982(昭和57)年11月15日のダイヤ改正で上越新幹線大宮暫定開業によって大きく変化。「いなほ」は急行「羽越」2往復と急行「きたぐに」の新潟~青森間を吸収し、新潟~秋田・青森間のL特急5往復体制となりました。車両は青森運転所の485系9両編成です。

(「いなほ」クハ481-261・新潟・1983年)
その後、新潟~酒田間の列車が増え、秋田運転所の車両が増えるなどの変化を経て、新潟車両センター所属の485系による運行となっていました。
そんななか2001(平成13)年3月3日のダイヤ改正で「白鳥」が廃止され、「青森いなほ」が昼行特急で最長距離の458.8kmを走破する列車となっていました。

(「いなほ」クハ481-1007・青森・2010年12月3日)
「青森いなほ」は2010(平成22)年12月4日で廃止され、485系「いなほ」の定期運用も2014(平成26)年7月12日で終了。さらに新潟車両センター所属の485系の定期特急運用も消滅した、このタイミングでのリバイバル運転というわけです。
充当されたのはT-18編成で、下り列車では最後尾にクハ481-1508がつながっていました。

(「懐かしの青森いなほ号」クハ481-1508・新崎~早通・2015年3月21日)
上り列車として帰ってくる3月22日は結構なフィーバーになりそうですね。