関東鉄道水海道車両基地のイベントに行って来た! | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

11月3日は関東鉄道の水海道車両基地のイベントに行って来ました。

(キハ102/キハ354/キハ008/キハ2308/キハ5004・水海道車両基地・2014年11月3日)
関東鉄道水海道鉄道車両基地は、小絹~水海道間設置されています。10年ぐらい前は事務室に一声かけると構内で自由に撮影できましたが、最近は厳しくなっているようですね。

車両展示コーナーに並べられた車両たち。

(キハ102/キハ354/キハ008/キハ2308/キハ5004・水海道車両基地・2014年11月3日)
このほかにも運用終了した車両も含め、数多くの車両が留置されていました。ここでは登場順に関東鉄道の車両を紹介しましょう。
キハ310形
1977(昭和52)年から国鉄キハ10系を譲り受け、車体を大栄車輌や新潟鉄工所で新製して入線させました。

(キハ314・水海道車両基地・2014年11月3日)
キハ314は元キハ16 94です。キハ310形はキハ10系のDMH17エンジンと液体変速機、台車を流用していました。後にエンジンをDMF13HZ形に換装し、液体変速機や台車も交換。冷房装置や行先方向膜の設置とそれに伴う前照灯の移設で、後述するキハ0形とほとんど差がなくなりました。8両投入されましたが、6両が現存します。

キハ0形は1982(昭和57)年に投入。こちらは国鉄キハ20系の主要機器を流用して車体を新製したものです。

(キハ008・水海道車両基地・2014年11月3日)
キハ310形と異なり、新製扱いととなっています。DMH17形エンジンと液体変速機、台車を流用して6両が投入されましたが、1996(平成8)年にエンジンをDMF13HZに換装して冷房化しています。

キハ300形
1987(昭和62)年から入線した元国鉄キハ30形で、16両入線しました。

(キハ301・水海道車両基地・2014年11月3日)
キハ301は元キハ30 16で、筑波鉄道に譲渡されてキハ30 1となったのち、筑波鉄道の廃止で関東鉄道に入線しました。現在は全車廃車され、キハ301が倉庫代用として使用されています。

キハ100形
1997(平成9)年に水海道~下館間のワンマン運転に備えて、キハ300形のうち4両をワンマン化改造してキハ100形としました。

(キハ102・水海道車両基地・2014年11月3日)
なりましたが、そのうち2両はキハ300形に復帰しています。残った2両はブレーキ装置の破損対策のためにスカートを設置しました。現在キハ100形の定期運用は休止しています。

キハ350形
キハ300形の片運転代仕様で、元国鉄キハ35形18両、キハ36形5両の合計23両が在籍していました。

(キハ354・水海道車両基地・2014年11月3日)
キハ35形は便所を撤去して窓を新設しています。1989(平成元)年移行冷房装置を搭載。1993(平成5)~1996(平成8)年までにエンジンをDMF13HZに換装。同時に液体変速機をDF115Aに統一しました。キハ350形も現在は定期運用を終了しています。
キハ353+キハ354は国鉄一般色となっています。

キハ2100形
1993(平成5)~1996(平成8)年に新潟鉄工所で新製した車両です。

(キハ2101・水海道車両基地・2014年11月3日)
30年ぶりの新製車となり、12両が製造されました。330ps出力のDMF13HZディーゼルインタークーラーターボエンジンを搭載しています。関東鉄道で初めてボルスタレス台車を装着。トルコン変速段1速、直結段2速のTACN-22液体変速機は後年変直切替を自動化しました。

キハ2200形
キハ2100形をベースとした両運転台車として1997(平成9)年に登場しました。

(キハ2201・水海道車両基地・2014年11月3日)
走行システムはキハ2100形に準じますが、ワンマン運転を考慮して、両端の扉を片開きとしているのが外観上の特徴です。4両在籍しています。

キハ2300形
2000(平成12)~2002(平成14)年に10両製造されました。

(キハ2308・水海道車両基地・2014年11月3日)
キハ2300形からは在来車との併結を考慮せず、電気指令式空気ブレーキを採用しました。2004(平成16)年からワンマン対応改造されましたが、そのあとに新製された3次車は最初からワンマン仕様となっています。

キハ2400形
キハ2300形の両運転台仕様です。

(キハ2402・水海道車両基地・2014年11月3日)
2004(平成16)年から6両が製造されました。

キハ5000形
2009(平成21)年に投入された両運転台車です。

(キハ5004・水海道車両基地・2014年11月3日
コモンレール式燃料噴射装置を搭載した6H13CRE形ディーゼルインタークーラーターボエンジン(330ps出力)を搭載。常総線の単線区間でワンマン運転を実施しています。1次車2両に続いて2013(平成25)年に2次車2両を投入し、キハ100形を置き換えました。

DD502形
1956(昭和31)年に日本車輌が製造したロッド式のディーゼル機関車です。

(DD502・水海道車両基地・2014年11月3日)
新製時はDMF36-S(450ps出力)を搭載していましたが、1971(昭和46)年にDMF31-SBに換装しました。現在は旧車状態で、色あせていますが、再塗装される模様。

構内ではいろいろなイベントが催されていました。
体験運転にはキハ100形キハ101が使用されていました。

(キハ101・水海道車両基地・2014年11月3日)
キハ101は首都圏色に塗装されていて、スカートがなければ国鉄キハ30形を彷彿とさせますね。

さきほどのキハ2201はブライダルトレイン仕様で展示されていました。

(キハ2201・水海道車両基地・2014年11月3日)
鉄道車両で結婚披露宴って楽しそうですね。

車庫内ではキハ2301のつり上げ実演などが実施されていました。

(キハ2301・水海道車両基地・2014年11月3日)
手前に並んでいるのは走行機器類です。

エンジンは関東鉄道の主力である新潟原動機製DMF13HZ。

水平配列直列6気筒13ℓディーゼルインタークーラーターボエンジンで330psを発揮します。

液体変速機はTACN-22形。

トルクコンバーターによる変速段1速と、ギヤ駆動の直結段2速仕様となっています。

動力台車はボルスタレスのNP128d形。

2軸駆動方式を採用しています。

牽引装置はZリンク式のようです。

イベント終了が迫ると、キハ101とキハ102による水海道駅までの臨時列車が運転されました。

(キハ101。水海道車両基地・2014年11月3日)
水海道駅までは本線を走行したわけですが、かなり久しぶりだったのでしょうか?

気動車天国の関東鉄道はやっぱり楽しかったです。