新幹線車両基地公開に行ってきた | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

JR東日本新幹線総合車両センターが9月13日に公開されたので行ってきました。会場に到着すると出迎えてくれたのはE3系R20編成です。

(E311-20・新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
R20編成は「こまち」運用終了後新幹線総合車両センターに留置されています。「ありがとうこまち」のステッカーもそのままです。

(E311-20・新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
引退してからもう半年も経つんですね。

E5系の台車がずらり!

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
E4系用の主電動機MT206形がおいてありました。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
営業用新幹線電車では最強の420kWを発揮します。

E5系用の円筒転軸受。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
先行車での比較試験の結果、NSKの油浴式が採用されています。

E7系付随車用の車輪と車軸です

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
E5系、E6系、E7系の付随車では車輪ディスクブレーキに加えて車軸ディスクブレーキが一組備わります。いずれも中央締結ブレーキディスクで、ディスク面に締結ボルトの穴が空いてます。
締結ボルトとディスク先端の距離が短いので、ディスクの熱変形が小さくなるというメリットがあります。

これはE2系1000番代用のキャリパブレーキ。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
JR東日本では400系、E1系、E2系、E3系、E4系に採用されているもので、片押し式の油圧ピストンを備えています。また空気圧を油圧に変換する増圧シリンダも搭載しています。

一方E5系、E6系、E7系は空気圧のみで作動する空圧キャリパブレーキを採用。またブレーキディスクの熱変形に対してライニングの接触面積を最大限に確保するため、多分割ブレーキライニングを採用しています。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
右が電動車用のクノールブルムゼ製、左が付随車用の三菱重工製で、キャリパ装置やライニングの形状が異なります。

E2系1000番代用の車体間ダンパ。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
車体間ダンパは車体のヨーイングを抑制します。

減衰力切り替え式セミアクティブサスペンション。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
E2系、E3系、E7系に搭載されているほか、フルアクティブサスペンション搭載車両のバックアップにも使用されます。

E5系、E6系に搭載されている電気式フルアクティブサスペンション。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
ローラーネジ、左右振動の反対方向に力を与えて振動を打ち消します。

E2系用のMT205形主電動機。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
最高出力300kWを発揮します。

E6系、E5系、E7系が並んで大盛況。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
E5系は先行車のU1編成、E7系はF10編成でした。

自動分割併合装置を体験できるコーナーにはE3系1000番代L51編成がいました。

(E311-1001・新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
L51編成は「つばさ」運用を離脱しているので、この公開が最後の姿となりそうです。

L51編成のうち4両は解体線に並べられていました。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
これでE3系のGTO素子搭載編成はL52編成だけとなりますね。

パンタグラフの展示。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
手前がE5系用のPS208形で奥がE6系用のPS209形。在来線に直通するPS209形のパンタグラフ作用高さが大きくなっています。

トラバーサの移動実演では朱鷺色に塗り替え中のE4系が乗せられていました。

(E444-19・新幹線総合車両センター・2014年9月13日)

最後は保存車両たち。200系のトップ編成も健在です。

(221-1・新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
一緒に保存されている237形は200系現存唯一のビュフェ車です。

最高速度425km/hを記録した高速試験電車953形「STAR21」。

(953-5・新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
STAR21はボギー車の952形と連接車の953形で構成されていました。

そして319km/hを記録した961形

(961-1・新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
廃車後にモスグリーンになりましたが、本来は青いラインの車両です。

全国新幹線対応で、食堂車や寝台車などを試作したほか、ATOなども搭載されていました。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
モニタ装置も初めて搭載。

高速対応で、一部台車はハット形ブレーキディスクを採用。

(新幹線総合車両センター・2014年9月13日)
駆動方式もたわみ板と中空軸を組み合わせた平行カルダン駆動を採用していました。
あわただしいスケジュールでしたが、今年も収穫が多かったです。