JR北海道が新型気動車キハ285系の開発を断念 | はやこま すていしょん!

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JR北海道が新型特急車両の開発中止に関するリリース を出しました。

(JR北海道プレスリリースより)
新型特急車両キハ285系の試作車3両はすでに川崎重工業で製造されており、今月末には落成することになっています。
キハ285系にはふたつの新技術が盛り込まれていました。
ひとつは、複合車体傾斜システムで、2006年から開発に着手しました。

複合車体傾斜システムは、制御付自然振り子装置と空気バネストローク式車体傾斜装置を兼ね備えたシステム。振り子装置の傾斜角度6度と車体傾斜装置の傾斜角度2度による合計8度の車体傾斜で、曲線通過速度を向上させるものでした。

もうひとつの技術はモーターアシスト(MA)ハイブリッドシステムです。
これは液体変速機に代わり、自動進段変速機とアシストモーターを組み合わせたもので2007年から開発に着手し、キハ160形で試験を行なっていました。

これらの技術で函館~札幌間の所要時間短縮を図ったわけですが、残念ながら開発中止となったわけです。

JR北海道の説明では安全対策と新幹線に「人」「資金」「時間」を投入する必要があるとのこと。
JR北海道では車両のトラブルや保線の問題など、不祥事が続出した関係で、最高速度130km/h運転も中止しています。技術的には秀でていただけに個人的には残念ですが、信用の回復が最優先であるので仕方がないですね。