韮崎市運動公園のEF15とC12 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

EF15は1947~1958年にかけて202両が製造されました。旅客用のEF58とは兄弟車となり、国鉄の旧形直流貨物用電機機関車の完成形なのですが、保存機はカットボディを含めてわずか6両。このうち常時一般公開しているのは4両だけです。そんな4両のうちの1両EF15 198が山梨県韮崎市の韮崎市運動公園に保存されています。

(EF15 198・韮崎市運動公園・2014年6月2日)
貨車を連ねた姿で保存されているのは珍しいケースですね。
EF15 198は1958年に製造された最終グループのうちの1両です。

(EF15 198・韮崎市運動公園・2014年6月2日)
しかし、この錆止め塗料みたいな色はなんなのでしょうね。

説明板によると1958年10月に製造されて稲沢第2機関区に配置されたようです。

つまり国鉄新性能電車151系こだま形電車のデビューとほぼ同じなんですね。
廃車は1986年。立川機関区に配属された最後のEF15の1両だったようです。

EF15には3両の無蓋車と1両の車掌車が連結されています。無蓋車は3両ともトラ70000形。
トラ70000形は国鉄2軸無蓋車の最終形式で1967~1969年までに5,100両製造されました。
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(トラ72379・韮崎市運動公園・2014年6月2日)
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(トラ74776・韮崎市運動公園・2014年6月2日)
3
(トラ75013・韮崎市運動公園・2014年6月2日)
トラ70000形は6両が保存されているほか、トロッコ車両にも使用されています。
そして車掌車はヨ5000形です。

(ヨ14041・韮崎市運動公園・2014年6月2日)
ヨ5000形は2段リンク構造として最高速度85km/h対応とした車掌車で、日本初のコンテナ特急「たから号」にも使用されました。また居住性が良く、ヨ6000形やヨ8000形よりも評判が良かったらしいです。
なお、編成の反対側にはホームと同じぐらいの高さの通路があります。

さて、ここにはC12も保存されているという話なのですが、見当たりません。と思ったら運動場の向こう側にいました。

(C12 5・韮崎市運動公園・2014年6月2日)
移動してみるとC12 5が置いてありました。

(C12 5・韮崎市運動公園・2014年6月2日)
1933年に宇都宮機関区に新製配置されたのち、北海道で戦争時代を過ごし、1955年に横川機関区に転属。そして1969年に甲府機関区に転属しましたが、翌1970年に廃車されました。

車内に入ることはできませんが、触れるのは自由。近くにミニSLが走っていて乗車できるので、週末は賑わうのでしょう。

(C12 5・韮崎市運動公園・2014年6月2日)