里帰りした山梨交通モハ7形 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

山梨交通は1962年7月1日に廃止された私鉄で、甲府駅前駅から甲斐青柳まで20.2kmのうち、荒川東岸を軌道線、西岸を鉄道線として運行していました。車両は開業時の1929年に用意されたモハ1形6両、1938年に城南電気鉄道から譲り受けたモハ100形5両。そして戦後の1948年に製造されたモハ7形2両。そのうちモハ7形は山梨交通廃止後に上田丸子電鉄に譲渡され、モハ2340形となりました。しかし丸子線が廃止された1971年に江ノ電に譲渡され、同線800形として活躍。1986年4月に廃車となった後、801が1986年6月に里帰りし、利根川公園で保存されています。

(801・利根川公園・2014年6月2日)
塗色は2006年に山梨交通のオレンジ色に塗り替えられたそうです。
本来のモハ7形は2扉でしたが、江ノ電入線後に3扉化されるなど大改造を受けました。

(801・江ノ島・1982年)
江ノ電時代は大型車ということで重宝される一方、大型過ぎて重連ができないという問題もあったようです。
江ノ電時代に片運転台化され、2両固定編成化された名残が残っています。

(801・利根川公園・2014年6月2日)
社紋は山梨交通のものに書き換えられたようです。真ん中の扉の窓が割られてしまっているのが痛々しい。
前面のサボ受には山梨交通のサボが。

(801・利根川公園・2014年6月2日)
山梨交通7形としては14年、上田丸子電鉄2340形としては9年、そして江ノ電800形としては15年活躍した同車は、保存されてから早くも28年が経過しようとしています。
時の流れは本当に早いものですね。

(801・利根川公園・2014年6月2日)