
(「しまんトロッコ」トラ152462・大内~二名・2014年5月24日)
「しまんトロッコ」号の起源は1984年から運行を開始した「清流しまんと」号。無蓋貨車のトラ45000形を改造したトロッコ車両を気動車が牽引して走ります。車両は当時のものを使用していますが、気動車とともに水戸岡鋭治氏のデザインでリニューアル。列車名も「しまんトロッコ」と改めて運行しています。
「しまんトロッコ」は週末に運行されるため、トロッコ車両であるトラ152462形は、普段は宇和島運転区の構内に留置されています。

(トラ152462・宇和島運転区・2014年5月24日)
窓部分はビニールシートで塞いであり、雨水の浸入を防いでいます。
牽引する気動車キハ54 4は松山運転区所属で、2013年10月に専用塗色にリニューアルされました。週末になると4911Dで宇和島にやってきてます。

(キハ54 4・宇和島運転区・2014年5月24日)
キハ54形は両運転台車で、なおかつエンジンを2基搭載し、出力に余裕があるため牽引機に抜擢されたようです。
キハ54 4は宇和島運転区に入区するとトラ152462に連結されます。

(トラ152462・宇和島運転区・2014年5月24日)
ビニールシートの取り外しなどはこのタイミングで行なわれていました。
ちなみに宇和島運転区の前身である宇和島機関区の名残とも言える転車台と扇形庫は現存しています。

(宇和島運転区・2014年5月24日)
準備が完了すると「しまんトロッコ」は出区。

(トラ152462・宇和島運転区・2014年5月24日)
「しまんトロッコ」は宇和島駅3番ホームに入線します。

(「しまんトロッコ」トラ152462・宇和島・2014年5月24日)
トラ152462は2軸の無蓋貨車に布製の屋根と木製の座席を設置しています。また妻面には気動車と行き来するための貫通路が設置されているほか、気動車用のジャンパ連結器も備えられています。
宇和島駅に入線すると機回し作業に入ります。

(キハ54 4・宇和島・2014年5月24日)
気動車でも機回しでいいのかな?
一瞬ですが、宇和島駅に貨車が1両だけというシーンが見られます。

(「しまんトロッコ」トラ152462・宇和島・2014年5月24日)
ちょっとシュールですね。
そして窪川側にキハ54 4が連結されて出発準備完了。

(「しまんトロッコ」キハ54 4・宇和島・2014年5月24日)
このあと改札が始まるようです。
上り列車のトロッコ区間は宇和島~十川間、下り列車は窪川~江川崎間でトロッコ車両に乗車可能。それ以外の区間はキハ54に乗車します。

(「しまんトロッコ」キハ54 4・大内~二名・2014年5月24日)
なかなか気持ちよさそうなので、今度は乗ってみたいものですね。