富山地方鉄道16010形第2編成「アルプスエキスプレス」に見る水戸岡テイスト | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

西武鉄道5000系の車体を購入し、艤装を施した富山地方鉄道16010形。事実上の編成短縮などを経て、第2編成が観光列車「アルプスエキスプレス」として改装されました。

(「うなづき」モハ16014・浦山・2014年1月26日)
手がけたのは水戸岡鋭治氏主宰のドーンデザイン研究所。水戸岡氏はJR九州のトータルコーディネートをしているほか、数々の地方私鉄観光列車等をデザインしています。そのテイストは基本的に共通で、外装はイメージカラーをベースに独特なロゴを多数配置。内装は木材を多用して、これまた多彩なシートやテーブル、家具などを設置。これぞ水戸岡テイストという感じです。
「アルプスエキスプレス」に関しては、種車の西武5000系「レッドアロー」のイメージを極力残したのが特徴的ですが、様々なデザインのロゴは配されています。


(宇奈月温泉・2014年1月26日)

車内は平日も使用する1、3号車と土・休日に指定席車として使用する2号車で仕様が異なりますが、木材を使用した雰囲気は揃えてあります。
1、3号車は、平日は一般車と同じ運用に入るため、通勤時の収容力も確保。ワンマン運転用の整理券発行機などの設備も備えています。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
床材は木材を使用。デッキは事実上なくなっていますね。
1号車の車端部にあった立ち席スペースのつり革は撤去され、木製のロングシートが設置されました。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
3号車の車端部も改装されました。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
片側は車いすスペースですが、家具やパンフレットを載せたテーブルを配置して観光列車的雰囲気を持たせてあります。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
反対側は子供用の小さな椅子とテーブルを設置。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
床はかさ上げされています。
運転台側の扉付近は立ち席スペースとしました。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
つり革はありませんが、木製のテーブルとグリップを備えています。このグリップは水戸岡テイストのひとつですね。
扉寄りのシートは折りたたみテーブル付のボックスシートとされました。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
こちらは3号車。
テーブルはこのように拡大することができます。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
こちらは1号車。3号車でモケットの色調が違いますね。
客室中央のシートはリクライニングシートをボックス状に配置しています。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
肘掛けやテールブルには木材を使用。
シートモケットの色調はボックス単位で異なります。こちらが1号車。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
そしてこちらが3号車です。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
網棚の下側にも木材を使用していますね。運が良ければこの車両で通勤通学をすることができます。

土・休日の指定席車となる2号車はまわに水戸岡ワールドです。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
座席配置は指定席券に記載されています。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
1号車側の車端部には1、3号車と同仕様の折りたたみテーブル付ボックスシートを配置。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
奧が1A、1B。手前が2A、2Bと、通常のボックスシートとは違う席番になっています。従って写真左側に1C、1D、2C、2D席があります。

ボックスシートの隣にある3A、3B、3C席はラウンジソファタイプ。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
ラウンジソファの隣はテーブルと家具を備えたソファ席を配置。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
奧から5A、6A、7A、8Aとなっています。
その向かい側にはカウンターテーブルを備えた窓向きの席があります。
奧から3D、4D、5D、6D、7Dという席番です。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
テーブルにはグリップとドリンクホルダーが備わります。
その隣はテーブルを挟んだ座席となります。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
奧から8D、9D、10D、11Dです。
反対側にはもう一組のカウンターテーブル付窓向き席を配置。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
奧から9A、10A、11A、12Aです。
その隣に丸テーブルを配したファミリーシートⅠ

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
そしてファミリーシートⅡです。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
この向かいには売店が設置されています。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
そしてパンフレットなどを載せたカウンター。

(宇奈月温泉・2014年1月26日)
座り心地よりも居心地を重視した、まさに遊び心あふれるレイアウトですね。
ちなみに座席指定券は電鉄富山、宇奈月温泉では改札横の窓口で販売。また車内でも購入できます。