
(クハ5723・京王れーるランド・2013年10月26日)
パノラミックウインドウを備えた貫通形構造の前面デザインは流麗そのものでした。また優等列車用として初めて採用されたアイボリー地に細いエンジのラインも都会的な感じがしました。
さて5000系はWN継手式カルダン駆動方式を採用した経済車で1963年の京王線昇圧に併せて投入され、1969年までに2M2Tの4両編成23本が製造されました。また増結用2両編成として、2700系の吊り掛け駆動を流用した5070系も同時に登場。5070系は第13編成からカルダン駆動に変更されました。さらに第19編成から3両編成となりましたが、同時に形式を5100系に変更。併せて2両編成も5100系に形式変更されました。
運転台は当時として一般的な縦2軸タイプ。新製時のブレーキは昇圧時のやりくりの関係でASRE電磁自動空気ブレーキを搭載していましたが、1965年以降はHSC-D発電ブレーキ併用電磁直通空気ブレーキに変更。

(クハ5723・京王れーるランド・2013年10月26日)
ただし吊り掛け駆動車はHSC電磁直通空気ブレーキとなりました。
台車は全部で12種類あったそうです。

(クハ5723・京王れーるランド・2013年10月26日)
クハ5723形はTS805A形を装着。
1968年には通勤電車初の冷房車を新製。試作編成として4編成が製造されました。その後試作改造冷房車や新製冷房車が登場し、従来車も初期車を除いた編成の冷房改造を実施しています。

(クハ5723・京王れーるランド・2013年10月26日)
結果的に冷房装置も分散式と集中式など合計8種類が搭載されていたそうです。
この車内には何度も乗りました。

(クハ5723・京王れーるランド・2013年10月26日)
まだ都営新宿線も京王新線もなかった時代ですが(笑
現在も地方私鉄で第2の人生を送っている5000系ですが、オリジナルの状態で保存されているのは嬉しいですね。

(クハ5723・京王れーるランド・2013年10月26日)