
(「たにがわ」E223-1006・上毛高原・2013年4月14日)
ところで、このJ56編成はJR東日本の新幹線高速化プロジェクトに伴う速度向上試験に使用された編成でもあります。
J56編成は歯車比の変更を行ない、上越新幹線浦佐~新潟間で2003年3月19日~4月5日の期間の内9日間走行試験を実施。その結果362km/hを記録しています。
また、試作パンタグラフカバーや吸音材などを装着してデータを収集し、FASTECH360開発の礎となりました。
そんなわけでJ56編成は上越新幹線とも少なからず縁があったりするわけですが、上越新幹線では360km/hはもちろんのこと275km/hさえできず240km/hどまり。これは設備的な問題なのですが、結果としてE2系は性能を持てあましている感があります。E2系の性能が活かされるのは加速性能だけというはもったいない限り。でも上越新幹線を275km/h対応化することはないでしょうね。