【国鉄形電車の思い出】Part77 定期特急引退後も183系は大活躍してました | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

特急の定期運用を失った183系ですが、大宮(←高崎←新前橋)、幕張、田町、長野に配置され、ローカル列車や、臨時列車、波動輸送で活躍を続けていました。その中でも、比較的活躍しているのは現在大宮総合車両センターに配属されているOM101~103編成ではないでしょうか? このときはOM102編成が臨時快速「一村一山」に使用されていました。
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(「一村一山」クハ183-1505・大宮~宮原・2006年9月30日)
上越線の臨時快速「一村一山」はJR東日本主催の駅からハイキングキャンペーンの一環として。7月と9月の一日だけ上野~土合間を一往復するというもの凄く低頻度運転の列車です。それなのにイラスト入りヘッドマークが装備されています。
上野方先頭車のクハ183-1505は特急シンボルマークも健在。ところでOM編成はなぜか編成の向きが逆になっていて、奇数側に偶数車が向いています。

2005年12月で房総特急から撤退した183系幕張車ですが、引き続き「中央ライナー」「ホームライナー千葉」運用が残り、グリーン車入り9両のC編成が残存。
C編成は「ライナー」の他に臨時で房総特急や中央特急に入ることもしばしばありました。自分も一度C1編成が充当された「あずさ」に乗る機会がありました。終点の信濃大町駅で撮影しようとしたら、残念ながらすぐに「回送」マークとなってしまいましたが。
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(「あずさ」クハ183-1011・信濃大町・2006年10月21日)
C編成の中間車はかつては0番代が入っていましたが、定期運用を終了したグレードアップ車に入れ換えられています。
後述しますが幕張には「あずさ」色のマリ31、32編成も配置されています。しかしこの2編成は大宮総合車両センターに常駐。

「あずさ」に乗車したこの日はそのまま大糸線、北陸本線と乗り継いで、直江津から信越本線の普通列車「妙高号」に乗車しました。この列車は長野新幹線と妙高高原、上越エリアへのアクセス列車としての使命も持ち、指定席車が連結されている関係で長野総合車両センター所属の183系と189系6両編成「あさま」色車が使用されています。
もっとも、現実には長野~直江津間の通学列車の意味合いの方が強かったりするのですが、そう考えると乗車できるとラッキーな編成と言えますね。
この時に乗車したのはN101編成。長野総合車両センター車で唯一クハ183が連結されている編成です。その他の編成の先頭車および、中間電動車はすべて189系。
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(「妙高号」クハ183-1528・長野・2006年10月21日)
クハ183-1525と1528は1998年11月14日に長野運転所に転属。「あさま」色となった183系ということですが、碓氷峠が廃止された今では183系と189系を分ける理由は何もありません。とは言え新潟運転所に新製配置され、ATC搭載改造して幕張に転じたクハ183形1500番代が松本を経て長野にたどり着いたというのも興味深い話です。
なお長野車は松本~長野間の「おはようライナー」、小諸~長野間の「しなのサンライズ」にも使用されています。快速、普通列車とはいえ毎日運転されるのは今や長野総合車両センターの183、189系だけです。

一方大宮総合車両センターのOM編成は、定期運用こそ持っていませんが特急色であり、多くの先頭車に特急シンボルマークが残っていて、そして上越線系統の臨時特急に入る確率が高かったので注目度が高かったように思います。臨時「水上」には「SL奥利根号」乗車の帰りに利用しました。この時はOM102編成でしたが、クハ183-1012は残念ながらシンボルマーク撤去車でした。
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(「水上」クハ183-1012・水上・2006年11月5日)
リバイバル列車と違って、現役特急はしっかり飛ばすからいいですね。しかし、現在では「水上」そのものが臨時特急化されていますので183系の出番はもうないかもしれませんね。

季節ものの臨時快速としては毎年春に運転される「足利藤まつり号」にもOM編成がよく充当されています。
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(「足利藤まつり号」クハ183-1012・尾久~赤羽・2007年4月30日)
ですが、またまた大宮OM102編成がやって来ました。しかしシンボルマーク撤去車はいつ見ても寂しい気がします。

臨時「あずさ」「かいじ」には長野車N編成が充当されることも多かったです。長野車は編成数に余裕があったからなのでしょうか?
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(「あずさ」クハ183-1525・豊田~八王子・2007年5月3日)
この時は長野N101編成でした。「あさま」色の「あずさ」というのも面白いものですね。

先ほども少し触れましたが、幕張車両センターには「あずさ」色の6両編成が2本存在します。
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(クハ183-1018・立川・2007年10月13日)
このマリ31編成とマリ32編成は東大宮に常駐していて、波動輸送の他訓練にも使用しているようです。

幕張C編成の本来の用途は「中央ライナー」。これは東京への回送列車で反対側の先頭車はクハ189でした。
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(クハ183-1011・神田・2008年2月20日)
この「中央ライナー」運用ですが、2008年3月15日のダイヤ改正でE257系に置き換えられてしまいました。

これでC編成の定期運用は「ホームライナー千葉」だけとなりましたが、まだ中央線や房総線の臨時特急に使用されることもありました。「かいじ」では特急色、グリーン車連結の凛々しい姿を見せてくれました。特急シンボルマークがついていれば文句ないのですけどね。
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(「かいじ」クハ183-1009・豊田~八王子・2008年5月5日)
この時充当されたC4編成はその後廃車となっています。

前述のように、「あずさ」色幕張車は団臨を中心に活躍する日々を送っていました。
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(クハ183-1017・北上尾~桶川・2008年5月6日)
この編成ですが2010年3月13日ダイヤ改正から「ムーンライトえちご」にも使用開始しましたが、2012年3月17日ダイヤ改正で再び485系新潟車に運用を移管しています。

5月にはC1編成が充当された「新宿さざなみ」も運転されています。
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(「新宿さざなみ」クハ183-1011・両国・2008年5月25日)
「ホームライナー千葉」のみとなったC編成は4編成中3編成が廃車。C1編成も廃車となりました。そして「ホームライナー千葉」運用も2009年3月14日で終了し、幕張車C編成も消滅。同時に183、189系のサロが完全消滅しました。

そんな中、大宮車OM編成は臨時特急で結構活躍していました。
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(「草津」クハ183-1529・渋川・2008年9月15日)
OM101編成が充当された「草津」。最近は「草津」に使用される183系を見る機会もなくなったような気がします。気のせいかな。