
(クモハ415-808・津幡~中津幡・2011年2月8日)
1991年に直流電化された七尾線で運用するために、113系を交直両用電車化と3両編成化改造したものです。交流機器は福知山線に転用された485系のものを流用。制御車はクハ415形となりさらに制御電動車クモハ415形も誕生しました。耐寒耐雪構造で半自動扉を備えている点もオリジナルの415系とは異なります。
クモハ415形はモハ113形を先頭車化したクモハ113形800番代が種車です。クモハ415-808はクモハ113-805(旧モハ113-163)です。
クモハ415-801と802はWAU102分散クーラーを搭載しています。

(クモハ415-801・金沢・2011年2月7日)
クモハ415-801はモハ113-80→クモハ113-804という経歴となっています。
クハ415はクハ111からの改造。

(クハ415-801・金沢・2011年2月7日)
クハ415-801は唯一のクハ111形0番代からの改造で、種車はクハ111-52というかなり初期の車両です。なおこの車両は試作冷房改造車でもありました。
113系試作冷房改造車は8両ありましたが、そのうち4両が415系800番代になっています。

(モハ414-810・金沢・2011年2月7日)
このモハ414-810は元モハ112-15。このほかモハ414-804(元モハ112-55)、クハ415-807(元クハ111-360)が該当します。
415系800番代は急行「能登路」への運用も考慮してボックスシートを1,700mmピッチとしていました。また先頭車の塗色は青基調、中間車がピンク基調となっているのも特色でした。

(クハ415-810・金沢・2011年2月7日)
しかし現在は輪島塗をイメージした赤色単色化されています。

(クハ415-806・金沢・2011年2月7日)
北陸新幹線開業後も七尾線はそのまま残るので415系800番代は引き続き活躍するかもしれませんが、車体的には113系初期車が多いのも事実。ひょっとしたら413系が転用されるかも知れませんね。
果たしてどうなることやら。