【国鉄形電車の思い出】Part62 583系リバイバル列車時代。そして衰退前夜 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

念願の乗車も果たした583系ですが、東京での存在感はすっかり薄れてしまった感がありました。自分も鉄道を離れていた時期があり、583系と改めて再会したのは2002年のことになります。このころJR東日本はリバイバル列車を積極的に運転。583系も数多く使用されています。
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(「ひばり」クハネ583-8・東鷲宮~栗橋・2002年9月21日)
583系「ひばり」は1978年に終了しているので、あまり馴染みはありませんでした。

ましてやイラスト入りマークは、1978年10月2日ダイヤ改正直前にのみ見られた貴重な姿でした。
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(「ひばり」クハネ583-17・東鷲宮~栗橋・2002年9月21日)

10月4~5日には「ゆうづる1号」、10月5~6日には「ゆうづる2号」が運転されています。
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(「ゆうづる2号」クハネ583-20・北小金~南柏・2002年10月6日)
このころはまだ9両編成で運転されていて堂々としていました。

さらに11月3日には「思い出のはつかり」を運転。
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(「思い出のはつかり」クハネ583-20・東鷲宮~栗橋・2002年11月2日)
しかしこの列車は集中豪雨の影響で大幅に遅れてやって来ました。

折り返しは「思い出のみちのく」。
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(「思い出のみちのく」クハネ583-17・仙台・2002年11月3日)
こちらも仙台で発生した地震の影響で大幅に遅延してやって来ました。この年の583系リバイバル列車は色々受難がありました。
そして2002年12月1日の東北新幹線八戸開業に伴って、583系は青森運転所から転出することになり、この編成は仙台運転所に貸し出しの後2003年2月に転属。その際に大規模なリニューアル工事と6両編成化が実施されました。

また南秋田運転所にも9両編成が転属。2004年にはこの編成を使用した、不思議なリバイバル列車が運転されました。それが品川~名古屋間に運転された「つばめ」です。
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(「つばめ」クハネ583-20・品川~川崎・2004年10月3日)
「つばめ」自体は東京~大阪の運転から始まり、広島まで足を伸ばしています。また581、583系でも運転されていますが、その時の運転は名古屋以西でしたので、リバイバル列車としてはちょっと違和感がある列車でした。
ともあれ、JR東日本の583系は住み慣れた青森を離れて仙台と秋田で余生を過ごすことになりました。

国鉄時代の1982年に大幅に縮減された向日町運転所の581、583系の一部は近郊形の419系、715系に改造されました。このうち715系の先頭車クハ715-1は形式と塗装を復元して九州鉄道記念館に保存されました。
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(クハネ581-8・九州鉄道記念館・2005年8月28日)
車体は車内は715系時代のままとなっていますが、それでも月光形のイメージを充分に伝えてくれます。

JR西日本に承継された「きたぐに」用583系は「きたぐに」色を経てJR西日本塗色に塗り替えられて活躍。
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(クハネ583-30・高槻~山崎・2005年9月17日)
本当は国鉄色の方が好きですが、この塗装はありといえばありですね。

西日本の583系は団臨にも幅広く使用されていました。
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(クハネ583-30・庭瀬~中庄・2007年8月19日)
今はこのような列車の運転もなくなってしまったのでしょうかね。
この後583系はさらに縮小の段階を迎えることになります。