まずは藤代駅で下車してデッドセクションへ移動。デッドセクションを通過して交流から直流に切換中の18M「スーパーひたち18号」を撮影しました。編成は勝田車両センターのK106(基本編成)+K209(付属編成)です。

(「スーパーひたち」クハ650-9・取手~藤代・2013年1月5日)
このデッドセクションを境に手前が直流1,500V電化区間、向こう側が交流20,000V 50Hz電化区間です。運転士が運転台の交直切換スイッチを操作すると遮断器がパンタグラフと電気機器を電気的に切断すると共に電気回路を切換えます。つまりデッドセクションの手前から停電状態にしてデッドセクションに進入するわけで、651系の車内は非常灯のみが点灯している状態となっています。また前照灯もひとつ消灯します。この写真の状態では上野寄りのパンタグラフがちょうどデッドセクションにかかったところなので、まだ交流区間ですが停電状態のため列車は惰行状態となっています。
デッドセクションを通過後直流電化区間を検知したすると遮断器をつなげて停電状態から復帰して、再加速していきます。
なお651系は基本7両編成と付属4両編成で構成されていますが、現在は分割併合する運用はありません。
こちらは直流電化区間から交流電化区間に切換中のE657系カツK3編成「フレッシュひたち13号」。3月16日ダイヤ改正から「スーパーひたち」「フレッシュひたち」共にE657系に統一されます。E657系は10両固定編成となりました。

(「フレッシュひたち」クハE657-3・取手~藤代・2013年1月5日)
交直切換区間でパンタグラフと電気機器が切り離されて停電状態となるのは651系と同様ですがE501系以降は車内照明が直流式になっていてデッドセクション通過時は自動的にバッテリーからの電源供給となり、車内は停電しません。また前照灯も消灯しなくなりました。さらにE501系以降はATS-P地上子を利用した交直自動切り替えを実施しています。
デッドセクション通過を撮影後、藤代駅に戻って電車を待ちます。その間にE653系カツK301(基本編成)+K354(付属編成)の「フレッシュひたち20号」が通過しました。

(「フレッシュひたち」クハE652-1・藤代・2013年1月5日)
E653系は7両編成と4両編成があり、4、7、11、14両編成で運転されています。勝田では分割併合も実施されています。
またE653系は沿線をイメージして5色のカラーが用意されたのも特徴的。このK301編成とK305編成は偕楽園と好文亭をモチーフとしたスカーレットブロッサムカラーとなっています。
藤代から高浜まで移動して651系を迎え撃つことにしました。「フレッシュひたち」だと、この区間は上り列車が先に通過してから下り列車が通過するのですが、「スーパーひたち」では逆に下り列車が先にやって来ました。おかげで撮影場所を決める前に「スーパーひたち19号」がやってきてしまいました。

(「スーパーひたち」クハ651-109・高浜~石岡・2013年1月5日)
さきほど「スーパーひたち18号」として上野に行った列車の折り返しなので、編成も同じカツK106+K209編成です。
それにしても線路と道が近すぎる上に柵がないという、もの凄い場所ですね。
ところで常磐線のダイヤはかなり規則正しくできていて、高浜駅では下り普通列車が特急列車を待避するのが基本になっています。今「スーパーひたち19号」が通過したということは程なくして普通列車が発車するわけで。ちょっといや~な予感がしました。
案の定、踏切が鳴って「スーパーひたち26号」が見えた頃に背後から列車の音が(汗
はいっ、被られました(笑

(「スーパーひたち」クハ650-13・高浜~石岡・2013年1月5日)
「スーパーひたち26号」はK107+K203編成でした。
苦し紛れに後撃ちを!

(「スーパーひたち」クハ651-103・高浜~石岡・2013年1月5日)
ちなみに651系は基本編成、付属編成共に9本ずつ製造されましたが、上野側先頭車のクハ650形とモハ650形0番代+モハ651形0番代のユニットは両編成に使用されていて、しかも車号と編成番号が連動していない上に不規則です。
逆にいわき側先頭車クハ651形は基本編成が電動空気圧縮機(CP)付の0番代で付属編成がCP無しの100番代となっていて、編成番号末尾と連動しています。
再び高浜駅に戻ったところで「フレッシュひたち28号」が通過。K303編成の単独列車でした。

(「フレッシュひたち」クハE652-3・高浜・2013年1月5日)
E653系K303編成のカラーはイエロージョンキル。これは国営ひたち海浜公園と水仙をモチーフとしているそうです。このカラーはK306編成にも採用されています。なお基本7両編成は8編成製造され、1色あたり2編成ずつ用意されています。つまり基本編成では全5色中4色を使用していることになりますね。
さらに自分たちが乗る普通列車を追い越す「フレッシュひたち21号」が通過。藤代で撮影した編成の折り返しで、付属のK354編成を先頭にやって来ました。

(「フレッシュひたち」クハE653-104・高浜・2013年1月5日)
付属4両編成は4編成ありますが、全編成がオレンジバーシモンです。モチーフは袋田の滝と紅葉で、付属編成専用のカラーとなっています。
このあと普通列車に乗車して内原に移動。昼食の後撮影を再開。
早速やって来たのは「フレッシュひたち36号」のK307+K352編成でした。

(「フレッシュひたち」クハE652-7・内原~赤塚・2013年1月5日)
電気連結器に表記された編成番号の下2桁が剥がれているし(笑
K307編成とK304編成のカラーリングはグリーンレイク。これは霞ヶ浦と帆曳船がモチーフとなっているそうです。
付属編成はK352編成でした。

(「フレッシュひたち」クハE653-102・内原~赤塚・2013年1月5日)
それにしても背後にそびえ立つイオン内原が凄い存在感を醸し出しています。でもおかげで昼食にありつけたわけですけどね(笑
しばらくすると651系K203編成を先頭にした「スーパーひたち27号」がやって来ました。

(「スーパーひたち」クハ651-103・内原~赤塚・2013年1月5日)
やっぱり背景ががが(汗
そして「スーパーひたち26号」では見事に被られたK107編成を後撃ちしました。

(「スーパーひたち」クハ650-13・内原~赤塚・2013年1月5日)
デビュー当時は「タキシードトレイン」というニックネームで呼ばれていた651系。デザインはTDO(Transportation Design Organization)が担当しました。
このあと水戸発~土浦行き560Mが来ましたが残念ながらE531系(笑

(クハE530-16・内原~赤塚・2013年1月5日)
常磐線中電(中距離電車)はすっかりE531系に統一されてしまって面白みはなくなっちゃいましたね。
とはいえ、グリーン車を導入したのは大英断だと思いましたけど(笑

(クハE531-15・内原~赤塚・2013年1月5日)
E531系は現在基本編成22本、付属編成18本の陣容になっています。
水戸線直通の756Mはお久しぶりのE501系K751編成。

(クハE500-1・内原~赤塚・2013年1月5日)
常磐線混雑緩和の切り札として期待されたE501系ですが、基本、付属4編成ずつの製造に終わり、E531系にグリーン車連結が決まると上野口からの撤退対象となり、現在は土浦以北での運用になっています。
シーメンス製のドレミファインバータも更新で消滅し、便所が設置されるなどの改造が実施されましたが、当分は水戸地区で活躍することでしょう。
このほか415系もいたのですがタイミングが悪くて撮影できませんでした。
「スーパーひたち38号」はE657系

(「スーパーひたち」クハE656-9・内原~赤塚・2013年1月5日)
E657系のデザインは近畿車輛のブラジル人デザイナーが担当したのだそうです。
複雑な面構成と梅をイメージしたカラーリングが特徴的ですね。
「フレッシュひたち28号」の折り返しとなる「フレッシュひたち29号」で下ってきたE653系K303編成。

(「フレッシュひたち」クハE653-3・内原~赤塚・2013年1月5日)
今回はブルーオーシャンには出会えませんでした。
ちなみにE653系のデザインはGKインダストリアルです。
一通り撮影後、内原駅で651系K106+K209編成の「スーパーひたち42号」を撮影。

(「スーパーひたち」クハ650-9・内原・2013年1月5日)
在来線初の130km/h営業運転を実現した651系の力走を見ることができるのもそう長くはありませんね。
そんな651系とE653系撮影の旅でした。

(「スーパーひたち」クハ650-9・高浜~石岡・2013年1月5日)
3月までに何回撮影に行けるのかな?