烏山線のキハ40も引退カウントダウンがそろそろ始まりますね | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

東北本線宝積寺を起点とする烏山までの非電化路線、烏山線。現在は宇都宮~烏山を直通運転していますが、この区間で使用されているのがキハ40形1000番代です。
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(キハ40 1001・宇都宮・2012年12月29日)
烏山線に新製配置されたキハ40形は暖地向け仕様の2000番代で、2011~2017の7両が配属されていました。1986年に便所を撤去して1000番代に改造されました。同時に塗色も変更されたようです。
JR東日本発足後にさらに2両が改造されて1000番代は9両となりました。その後1006が小牛田に転属。残された8両は1990年にロングシート化とワンマン運転対応化。1995~1996年に既に冷房化されていた1008以外の7両にAU34冷房装置を搭載しました。

2010年の烏山線開業88周年を記念してキハ40 1003を国鉄一般色に塗装しました。
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(キハ40 1003・宇都宮・2012年12月29日)
2011年にはキハ40 1007も国鉄一般色に塗装されています。
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(キハ40 1007・宇都宮・2012年12月29日)
ちなみにキハ40は全車首都圏色で登場したので、この塗色はリバイバルではありません。

さらにキハ40 1004が首都圏色に塗装されました。
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(キハ40 1004・宇都宮・2012年12月29日)
こちらはリバイバル塗装と言えますが、便所と共に屋上の水タンクを撤去したことと、ワンマン化対応で、側面に改造が加えられているのが原形と異なるところですね。

エンジンは原形のDMF15HSAを搭載しているようです。
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(キハ40 1004・宇都宮・2012年12月29日)
元々はキハ90系開発時に、キハ91に搭載したDML30HSと比較するためにキハ90に搭載したDMF15HZが源流。DMF15HZは水平シリンダー式直列6気筒15ℓ予熱室式ディーゼルインタークーラーターボエンジンで、定格出力300PSを発揮しましたが正式採用されませんでした。その後12系や14系の発電エンジンとしてインタークーラーなしのDMF15HS-Gが実用化。キハ40開発時に220ps機関としてDMF15HSAが採用されました。DMF15HSはその後キハ183系にも採用されていますが、車重に対して非力なのが弱点で、最近は300PS級のカミンズDMF14HZ直噴ディーゼルインタークーラーターボエンジンに換装が進んでいます。

キハ40系寒冷地仕様車は空気バネ台車を装着していましたが、暖地向けは雪が詰まる心配がないことからコイルバネのDT22D、TR51Cを装着しています。
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(キハ40 1004・宇都宮・2012年12月29日)
実は関東で活躍する唯一のキハ40なわけなのですが、2014年春からは蓄電池電車「スマート電池くん」EV-E300系が投入されることになっています。
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(JR東日本プレスリリースより)
宇都宮界隈も107系、211系、そしてキハ40が姿を消してしまう、と雰囲気がかなり変わりそうですね。