
(601・宮坂区民センター・2013年1月3日)
説明板を見るとこの電車は江ノ島電鉄600形601だということがわかります。

(宮坂区民センター・2013年1月3日)
この600形はもと東急電鉄デハ80形で、1970年に江ノ島鎌倉電鉄に譲渡された4両(87~90号)のうちの1両。この87~90号車は元は木造車を鋼体化改造したデハ20形104~107号でしたが、1966年の玉川線廃止の際に番号整理されて世田谷線に転じました。しかしこの4両は連結2人乗り改造をしなかったため、世田谷線ではあまり使われずに江ノ電に譲渡されたそうです。
江ノ電への譲渡に際して1067mm軌間に変更した他、片運転台化、一部扉の移設、ステップの撤去などの改造が実施されています。江ノ電時代も細かい改造が実施されながら使用されていましたが、603+604編成が1983年に廃車。604は廃車後江ノ島駅で倉庫として使用されていたようです。

(604・江ノ島)
601+602は1990年に廃車。そして601は宮坂区民センターに里帰りしました。この601はなぜかお尻を表に向けていて、顔の方は通路と近接しています。

(601・宮坂区民センター・2013年1月3日)
台車は1067mm仕様のまま。モーターは外されていました。

(601・宮坂区民センター・2013年1月3日)
また車内にも入ることができます。

(601・宮坂区民センター・2013年1月3日)
気がつけばここに来てから今年で23年という601。原形ではありませんが東急玉川線の生き証人としては超貴重な存在です。

(601・宮坂区民センター・2013年1月3日)