都内にも掩体壕があった! | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

掩体壕(えんたいごう)というのは、敵の攻撃から飛行機を守るために作られた格納庫です。格納庫といっても整備用というよりは飛行機を隠す場所だったみたいですね。
日本でも各地の飛行場付近にはこの掩体壕が多数建設されたようですが、終戦、そして軍関係の飛行場も減少し掩体壕も存在意義を失ってしまいました。
しかし、現在も関東や中国、四国、九州の飛行場や飛行場跡地付近に掩体壕が現存しているそうです。

で、近くにも掩体壕はないかなと思って調べてみたら、東京都内にもありました。これが府中市にある白糸台掩体壕で、甲州街道(国道20号線)と西武多摩川線が交差する付近にあります。この掩体壕は旧日本陸軍の調布飛行場の飛行機のために建設されたようです。
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この掩体壕は有蓋掩体壕と呼ばれるもので、少ない資材で強度を確保するため、コンクリート製のアーチ形状になっています。
それにしても高さが低い気がしますよね。

掩体壕を横から見てみましょう。入り口のある右側から左へ向けて天井の高さは低くなっているようです。
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入り口の反対側はこんな小さな穴しか空いていません。
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それにしても、思ったよりも高さが低い。これで飛行機が入るのかなと思いましたが、それはこの説明板を読んで解決!
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実際は地面を掘って高さを稼いでいたようですね。
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説明文によると調布飛行場付近の掩体壕は調布市、府中市、三鷹市に有蓋、無蓋(屋根なし)の掩体壕が60基程あったようですが、2008(平成20)年時点で掩体壕は三鷹市内に2基、府中市内に2基が現存するのみとなっていたようです。府中市は現存していた2基のうち、白糸台掩体壕を保存することにしたとのこと。
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ちなみに三鷹市の2基は大沢1号掩体壕、2号掩体壕として調布飛行場の北側に現存していますが、府中市のもう1基はどうなったのでしょう?
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そして2009(平成21)年度中に補強工事を行なうと説明されていましたが、この写真を撮影したのは2010(平成22)年だったので、予定よりも遅れていたみたい。
現在はキレイになっているのでしょうか? 近いうちに大沢掩体壕とともに見てこようかと思います。
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