函館で見た試作車3両 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

金曜日から北海道にいます。
今日は札幌から函館まで「スーパー北斗」で移動したのですが、この列車8両編成中試作車が3両も組み込まれていました。

まずはキハ281-902。キハ281系の試作車です。
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JR四国2000系の制御付きコロ式自然振り子システムを搭載して1992(平成4)年1月にキハ281形2両が登場し、パウダースノーの北海道で振り子システムが動作するかどうかの試験が実施されました。

その一方で密閉度が高いベアリングガイド式振り子システムも開発され、このシステムを搭載した中間車キハ280-901が登場し、比較試験が実施されました。
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結果的にはキハ280-901に採用されたベアリングガイド式が採用され、キハ281もコロ式からベアリングガイド式に変更されました。

キハ281系の登場後、さらにカーブが急な根室本線用として1995(平成7)年に試作されたのがキハ283系900番代です。2両製造されたのですがキハ283-902が1両だけ「スーパー北斗」に組み込まれていました。
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キハ283系は傾斜角度を6°(キハ281系は5°)としたため、車体の絞りがきつくなっていて、キハ281系と断面形状がかなり異なります。そのほか自己操舵台車も装備されて曲線通過時の横圧を大幅に低減しています。

キハ283系のうち札幌運転所所属の車両は「スーパー北斗」に使用されていて、全車函館運転所所属のキハ281系の編成に増結車として連結されることはあるのですが、このキハ283-901のようにキハ281系の編成の一部になっているのは初めて見ました。