上信電鉄鉄道感謝フェアに行って来た! | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

9月2日は高崎の上信電鉄鉄道感謝フェアに行って来ました。
まず最初に出迎えてくれたのはED31 6。元々は1923(大正12)年に6両製造された製造された伊那電気鉄道デキ1形デキ6で、1943(昭和18)年に戦時買収で国鉄飯田線となった後、1952(昭和27)年に形式称号改正でED31 6となりました。
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本来は凸型車体だったのですが、上信電鉄に入線後箱形車体に改造され、台車も交換されています。当初は貨物輸送を行なっていましたがATSが導入された結果ATSを持たない同機は高崎構内の入れ換えに従事。しかし1994(平成6)年に入れ換えの任も解かれ、以後は放置状態が続いていました。
2009(平成21)年に修繕されて現在に至ります。走行は可能ですが本線走行は困難らしいです。

上信電鉄は右側運転台が基本だったため、ED31 6も運転台は右側についています。マスコンはシーメンス製。
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車体中央は機器室ですが仕切りはありませんでした。おっかね。
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なおED31 1~5は最終的に近江鉄道に集まりましたが、こちらは凸型のままでした。
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150形クモハ155+クモハ156は元西武701系モハ755+モハ756にクハ1755とクハ1756の運転台を移植したものです。西武湘南顔と呼ばれたこの顔も本家西武鉄道から消滅してしまいましたね。
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顔が全然違いますがこちらも150形です。クモハ151+クモハ152は元西武401系クモハ407+クモハ408。さらに元を正すと411系クモハ414+クハ1453をカルダン駆動化、冷房化したものです。
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上信電鉄自社発注車の200形デハ205。
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200形はデハ200形とクハ300からなり、1964(昭和39)年に東洋工機で製造された1次車と1967(昭和42)年に西武所沢工場で製造された2次車があり、このデハ205は2次車で、前面はオリジナルですが、側面の窓配置は西武701系に酷似していますが、制御装置、ブレーキシステム、台車なども西武701系と共通している部分が多いです。
これは1次車にも当てはまるのですが、車体は異なり1段上昇窓となっています。現在1次車はデハ203のみが現存していますがあまり稼働していない模様。
2次車は東武3000系の運転台を結合して両運転台化されました。そのため見る方向では東武顔になります。
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ちなみに東武3000系はこんな車両でした。
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なお上信電鉄では単独で走れる電動車をデハ、走れない電動車をモハとして区別しています。
250形は1981(昭和56)年に新潟鐵工所で製造された両運転台車で2両存在します。200形と連結するため自動ブレーキを装備。デハ251が高崎側運転台背後にバス用クーラーを搭載しています。
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さて、上信電鉄と言えばやはりシーメンス製のデキ1形が主役ですね。デキ1形は1924(大正13)年に上信電鉄が3両購入したものです。
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全長9,180mmのB-B凸型機で1時間定格出力は200kW。重連総括制御装置も備えています。
1994(平成6)年の貨物廃止でデキ2が廃車されて保存されましたが、デキ1とデキ3は現役。ただしデキ1は現在走行不能で修繕中とのこと。

デキ1はハッチを開けて機器室の内部を公開していました。これが電磁接触器式の制御装置なのでしょうか?
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運転台も公開。意外と広いんですね。
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デキ3は同乗体験走行に勤しんでいました。
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というわけで同乗してみることに。
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大勢乗ってもやっぱり広い。以前DE10の同乗体験をしたことがありましたがあの時は結構狭かったです。
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そんなわけで、なかなかいい経験をさせてもらいました。