JR旅客会社のディーゼル機関車は国鉄から承継した形式以降、新形式は出ていません。

(「カシオペア」・DD51 1141・森~桂川・2009年8月10日)
JR貨物ではVVVFインバータ制御を導入した電気式ディーゼル機関車、DF200を導入。さらにハイブリッドのHB300を試験しています。

(DF200-60・北広島~上野幌・2009年3月28日)
では、DBR600ってなにものなのか?
それはこれです!

(DBR600-1・苗穂運転所・2009年6月15日)
これって保線機械じゃないのって思いますよね。実際保線機械と同形です。ではなんで形式がついているかというと、その運用方法にあるようです。
DBR600のDはディーゼル機関車、Bは2軸駆動。そしてRはラッセル/ローターリーを意味します。

(DBR600-1・札幌運転所・201年6月1日)
つまりこの機関車は除雪が主目的なのです。
で、保線機械だと保安設備を持たないので線路封鎖処置が必要となるのですが、DBR600はATSを搭載しているので、いつでも除雪に出動することができるってわけですね。
つまり、除雪用ディーゼル機関車と同じ使い方が可能と言うことになります。

(DE15 1527・長岡運転所・2008年3月30日)
そのような事情で形式が必要になり、DBR600と命名されたようです。おそらく、札幌近郊の高頻度運転エリアでの柔軟な除雪運用を狙ったのだと思います。とはいえ本線除雪は大変そうな気がしますけど、実際はどうなんでしょうか?