新幹線N700Aのデザインが発表になったようです。 | はやこま すていしょん!

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7月25日にJR東海の社長会見があり、そのなかでN700系1000番代「N700A」のデザインが発表されたようです。

N700Aの「A」は進化を意味するAdvancedの頭文字なのですが、N700Aの奇数号車の車体側面左右2箇所にこのAをシンボルとして配置して、N700Aの先進性を表現するのだそうです。
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JR東海プレスリリースより)
奇数号車の便洗面所部分の側面を利用すると言うことですね。

それにしても従来の流れるようなデザインのロゴから大きくイメージチェンジしますね。
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座席は新幹線として初めて100%リサイクルが可能なポリエステル素材を採用するとのこと。

従来のグリーン車は茶色をベースとして落ち着きを持たせていました。
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N700Aでは色調はそのまま、生地の織り方を霞模様として、より落ち着きを持たせるとか。
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JR東海プレスリリースより)

普通車も従来のブルー基調は継承。
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こちらも織り方を流れ模様として明るく開放感のある車内を演出するそうです。
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JR東海プレスリリースより)

さて、今回デザインが発表されたN700Aですが、既に昨年に性能面の改良点は発表済みです。
まず定速走行装置を追加しました。
今まで東海道・山陽新幹線の電車には定速走行装置が付いていなかったため、速度を維持するために細かくマスコンのノッチを上げ下げする必要がありましたが、定速制御を導入することでATC信号に沿った一定の速度で走行し、運行を安定させようというものです。
ちなみにJR東日本E2系以降とJR九州800系には定速走行装置が付いています。

また台車振動検知装置を取り付け、台車振動センサからの信号を受信。台車の異常を検知したら運転台に故障表示する装置で、信頼性の向上狙ったものです。

そして安全性向上策としては、中央締結式ブレーキディスクを採用。これはブレーキディスクを固定するボルトの位置をディスク面中央に移すことで、急ブレーキをかけた時のディスクの熱変形を最小限に抑えるものです。ちなみに新幹線は通常高速域でのブレーキには回生ブレーキを使用してディスクブレーキは使いませんが、災害による停電時の緊急停止のための「備えあれば憂いなし」的装備。すでにJR東日本のE5系、E6系に採用されています。
写真で見ると中央締結式ディスク(右)と内周締結式ディスク(左)の形状は一目瞭然ですね。
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(博多総合車両所・2011年10月16日)
さて、この写真はJR西日本博多総合車両所の「新幹線ふれあいデー」でたまたま見つけたものです。ほとんどの人はスルーしていましたけどね(笑
ところでなぜ、JR東海N700A用の中央締結式ディスクの車輪がJR西日本にあるのでしょう?
その答えはイベントから6ヶ月後、2012(平成24)年4月23発表のJR東海プレスリリースで明らかになりました。
リリースによると、2013(平成25)~2015(平成27)年度にかけてN700系0番代80編成をすべて改造し、定速走行装置と中央締結式ブレーキディスクを装備するとのこと。
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となればJR西日本N700系3000番代も同様の改造を実施するということは想像に難くありません。ですので、予め耐久テストを行なうために納品されたものが写真の車輪だと考えられます。

N700Aの完成は8月で、営業運転開始は2013(平成25)年2月頃を予定。N700系のステージがまた一歩進みそうですね。