大宮総合車両センターは、JR東日本とJR貨物の車両の検修をする工場ですが、それ以外にも業務があるようで、こんな光景を見かけました。

実はこれ、脱線復旧機材の取り扱い訓練なのです。
で、脱線復旧機材ってなんなのでしょう?
その機材が、2011(平成23)年11月に開催された鉄道技術展の司機工ブースに展示されていました。

この機材はヘーゲンシャイド脱線復旧機材と言うのだそうです。

脱線復旧の際には油圧式のジャッキで車体を持ち上げ、

横送り装置で線路上に復帰させます。

この脱線復旧機材はJR東日本新幹線総合車両センターにも納品されていて、東日本大震災で脱線したE2系の復旧にも使用されたそうです。
脱線というと、繰重車やクレーン車などの重機で復旧させるしかないのかと思っていたのですが、転覆するような大事故ならともかく、脱輪程度の脱線事故ではこういったジャッキ形復旧機材が有効なのだそうです。
ちょっと意外な気がしましたが、東日本大震災でも活躍したと聞くとすごいなぁ~って思っちゃいますね。