【国鉄形電車の思い出】Part28 115系(その2)「行く先々で115系。西は珍車が続々と」 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

1987(昭和62)年4月1日国鉄の分割民営化でJRが発足。JR東日本の115系の一部にはこのような記念マークが掲げられていました。
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(クハ115-1109・鶯谷・1987年4月)
この編成はT1026編成でモハ115-1007とモハ114-1026は長野運転所から1985(昭和60)年に新前橋に転属してきた冷房準備車でした。この状態では冷房用電源がないのでクハ115-1109の冷房も動きません。そのクハ115-1109は1978(昭和53)年に岡山電車区に新製配置された車両で1984(昭和59)年に新前橋に転属してきました。そして2000(平成12)年に小山に転属し、2002(平成14)年11月28日に廃車となりました。

8月には富士五湖への小旅行に出かけ、初めて横須賀色の115系に乗車しました。中央東線は71系(70系の低屋根車)と72系が投入された際に、70系の標準色だった横須賀色を採用したため、通称“山スカ色”と呼ばれていたものですが、115系が投入された際もそのまま横須賀色が引き継がれ、現在に至っています。
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(クモハ115-10・高尾・1987年8月)
クモハ115-10は山スカ色第1陣として1966(昭和41)年に三鷹電車区に新製配置されました。その後1986(昭和61)年11月に豊田電車区に移管。さらに2000(平成12)年12月2日には松本運転所に移管し、翌2001(平成13)年5月29日に廃車となりました。なお山スカ色の115系は1993(平成5)年までは新宿にも乗り入れていましたが、現在は立川以西の運転となっています。

このあと1997(平成9)年まで115系の撮影はしていませんでしたが、久しぶりに撮影したのは豊田所属の山スカ115系。この場所は何気に好きな場所だったりしますが、構図は失敗(笑
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(クハ115-186・高尾~相模湖・1997年)
この頃のクハ115-186はJR東日本の近郊・急行形初期車同様の前面強化工事が実施され、ステンレス板の貼り付けとシールドビーム化、アンチクライマーの取り付けなどが実施されました。その後豊田電車区を経て2000(平成12)年12月2日に松本運転所に移管。そして2001(平成13)年11月30日に廃車されています。

2002(平成14)年、18年ぶりに山陽本線で115系を捕捉しました。広島シティ電車とともに定着した瀬戸内色の編成ですね。
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(クハ115-608・小野田~厚狭・2002年2月26日)
クハ115-608は国鉄時代末期の短編成化に応じてサハ115-6に運転台ブロックを取り付けた車両です。後にAU13分散クーラーを搭載しました。今も現役で活躍し、C-13編成の先頭に立っています。

リニューアルカラーを纏った115系3000番代の出場試運転列車もやってきました。広島運転所N編成(当時)は115系3000番代、3500番代で組成されていたオール2扉編成。N21編成は体質改善30N改造直後のものだと思われます。
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(クハ115-3120・小野田~厚狭・2002年2月26日)
N21編成の中間電動車はモハ114・115-3508で、元117系の電動車。そのためパンタグラフ搭載車がモハ115となっていて、しかも搭載位置はユニット外側のため、クハ115-3120寄りにパンタグラフがあります。なお広島N編成は2003(平成15)年3月15日に下関地域鉄道部に転属しました。

11月10日に上越線で運転された165系「急行ゆけむり」撮影の合間にやって来た115系1000番代新前橋車。
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(クハ115-1016・津久田~岩本・2002年11月20日)
1978(昭和53)年2月14日に新前橋へ新製配置されて以来の生え抜き車。2005(平成17)年12月10日に高崎車両センターに転属となっていますが、実際の基地は新前橋のままなので書類上の移動といえますね。ところで種別表示幕が白地に黒文字となっていますが、当時は黒地だったような?

続いて「懐かしのとき」を撮影しに行った際に上沼垂運転所の115系S13編成を見ました。
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(クモハ114-502・越後石山・2002年12月14日)
新潟2次色と呼ばれるカラーリングです。クモハ114・115-502は1984(昭和59)年3月13日にモハ114・115-87に運転台取り付け改造を施して2両編成化したもので、越後・弥彦線電化用として新潟運転所に配属されました。1995(平成7)年に一旦長岡運転所に転属となりましたが、1999(平成11)年に上沼垂配置に統一。2004(平成16)年月1日の組織変更で新潟車両センターとなりました。なおS13編成はトイレ設置改造を行なっていないため運用に制限があります。

こちらが115系新潟3次色。
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(クハ115-1059・長岡・2002年12月15日)
クハ115-1059は1978(昭和53)年9月26日に長岡運転所に新製配置された、長岡地区生え抜きの115系1000番代。上沼垂N14編成のモハ114-1083は霜取り用にPS23パンタグラフを2基搭載しています。

中央東線には松本運転所(当時)の115系1000番代もやって来ました。長野支社管内の115系車もオリジナルカラーとなっていて、現在のカラーは2代目です。
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(クハ115-1102・豊田~八王子・2004年6月27日)
クハ115-1102は1978(昭和53)年9月26日に新前橋電車へ新製配置の後、小山電車区、松本運転所を経て2005(平成17)年3月18日に長野総合車両センターに転属となりました。

2005(平成17)年に上越線で「SL重連奥利根号」が運転されました。その撮影待機中にやってきたのが115系1000番代新前橋車。
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(クハ115-1134・津久田~岩本・2005年1月3日)
両毛線全通15周年記念のマークがついています。クハ115-1134は1979(昭和54)年8月29日に落成して以来、一時期だけ小山に転じた以外は新前橋の主として活躍しています。

小山電車区の115系はE231系の直接投入によって活躍の場を失いました。
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(クハ115-427・小山車両センター・2005年2月6日)
1977(昭和52)年11月16日に新製配置されて以来小山電車区で活躍してきたクハ115-427も2007(平成19)年12月1日付で廃車となっています。

2005(平成17)年2月11日に運転された「懐かしの新雪号」に乗車したのですが、豪雪の越後湯沢に115系がやって来ました。
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(クハ115-1054・越後湯沢・2005年2月11日)
この車両も長岡地区生え抜き車として現在も活躍中。

3年ぶりに会った瀬戸内色は先頭車化改造車のクモハ114-553。
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(クモハ114-553・新下関・2005年2月25日)
1989(平成元)年6月9日、モハ114-27を先頭車化して登場。屋根上には、バス用の冷房装置をベースとしたWAU202を搭載していました。同様に先頭車化したクモハ115-553と共に下関地域鉄道部で活躍していましたが2009(平成21)年3月30日廃車となっています。

出張先の米子で見かけた岡山電車区所属115系1000番代G4編成。カフェオレ色のリニューアル編成の岡山方先頭車はクモハ115-1515。
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(クモハ115-1515・米子・2005年3月28日)
1983(昭和58)年10月24日にモハ115-1101を先頭車化しました。この時は構体を台枠毎切断して、先頭部ブロックを結合するオーソドックスな手法で先頭車化。ちなみにこの車両を含めたクモハ115-1502~1504、1506、1508、1511~1518は鷹取工場で施行しています。

クモハ115-1515の相方はモハ114-1173でしたが、こちらも2001(平成13)年5月12日に先頭車化改造を受けました。今回の改造ではクモハ114-1500となならず、モハ114の現車号をそのまま流用しているのですが、それよりも何よりも驚いたのは、103系然とした、切り妻非貫通の前頭部となっていることです。
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(クモハ114-1173・米子・2005年3月28日)
こんな顔になったのは改造工数の削減が目的のようで、運転台の機器類は廃車発生品を流用しています。俗に言う魔改造車ですが、JR西日本は9両改造しています。

毎年5月に開催されているJR東日本、JR貨物共同のイベント「おおみや鉄道ふれあいデー」の会場では、検査を受けている車両がそのまま展示されることがあります。この時は2004(平成16)年で東北本線の運用を終了した115系300番代が展示されていました。
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(クハ111-437・大宮総合車両センター・2005年5月28日)
クハ111-437は5月10日付けで廃車になった直後。字幕を自由に回すことができたようです。

秋には兵庫への出張があり、再びカフェオレ電車に出会っています。これは岡山電車区D13編成。
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(クハ115-1205・播州赤穂・2005年9月17日)
クハ115-1205は岡山生え抜きの車両で1980(昭和55)年以来ずっと岡山地区で活躍しています。

翌日は、山陽本線で貨物列車を撮影している合間に湘南色のA13編成がやって来ました。
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(クハ115-325・上郡~三石・2005年9月18日)
クハ115-325は1974(昭和49)年10月4日に小山電車区へ新製配置されたのですが、国鉄時代末期の1986(昭和61)年3月23日に下関運転所に転属。以後広島運転所を経て1993(平成5)年5月21日に岡山電車区に転属しています。

そして下り列車の最後尾にはまたしても魔改造車が。
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(クモハ115-1663・上郡~三石・2005年9月18日)
モハ115-1063を2004(平成16)年9月29日に先頭車化改造したものですが、こちらはかつてのクモハ115-1500と同じ目的で3両編成化のために登場したようです。クモハ114-1000のような切り妻改造で簡易化されましたが、貫通構造として、シールドビームも115系風にしているので、また新しいスタイルとなっています。クモハ115-1600は4両存在するようです。

2005(平成17)年の冬の豪雪の日、直江津方面にDD53を撮影しに行ったのですが、雪が多すぎて抑止がかかりDD53は動く気配もみせず。そればかりか上越線も抑止がかかって「能登」「北陸」が遅延して、「はくたか」も長岡行きに変更されるという混乱となりました。そんな状況下で元気に走る新潟色の115系を撮影しました。
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(クハ115-1246・・2005年12月24日)
クハ115-1246は奇数向先頭車クハ115-1159を1991(平成3)年12月10日に方向転換改造したものです。なお新潟地区の115系は長岡運転所と新潟運転所に分散配置された後、長岡運転所に統合。その後上沼垂運転区に移管しました。そして2004(平成16)年4月1日に新潟車両センターと改称され、現在は新潟に集中配置されています。

EF58 61牽引の「浪漫」が通過する直前に高崎車T1036編成が通過。
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(クハ115-1026・八木原~渋川・2005年9月26日)
T1036編成はリニューアル編成でモハ114-1036は電動発電機(MG)を静止形インバータ(SIV)に交換しています。


2006(平成18)年はキハ52やイベント列車を撮影する機会が増え、行った先々で115系に出会うような日々となっていたようです。長野車両センター所属の長野色2連N57編成も撮影。
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(快速「安曇野」クモハ114-1510・信濃大町・2006年10月21日)
1988(昭和63)年1月12日にモハ114-1009を先頭車化したのがクモハ114-1510。相方はクモハ115-1005です。

大糸線のキハ52に乗車して糸魚川に向かい、糸魚川から直江津に移動。そこで新潟色の115系が出迎えてくれました。
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(クモハ115-1519・直江津・2006年10月21日)
クモハ115-1519は1991(平成3)年3月31日にモハ115-1056を先頭車化。

高崎にも行く機会が増えましたが、高崎線から撤退した115系も信越、上越、両毛、吾妻線の主力なので、高崎では高頻度で見ることができます。
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(クモハ115-1033・高崎・2006年10月28日)
1978(昭和53)年3月22日以来新前橋→高崎で活躍を続けています。

EF64 1001牽引のお座敷車「ゆとり」を待っている間に、上越線を元気に駆け上がってきた115系。
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(クモハ115-1030・群馬総社~八木原・2006年12月3日)
現時点では115系と107系が運用されている上越・吾妻線ですが、今後両形式とも置き換えが予想されるため、今後の動向が気になるところです。