へぇ、ジープって奥深いんですねぇ | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

埼玉県の入間市博物館で「ジープの機能美展」というイベントが6月10日まで開催されていると聞いたので、ちょっと行ってみました。
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ところでジープって、アメリカのジープ・チェロキーと、日本の三菱自動車がライセンス生産していたジープのイメージしかなかったのですが。実際見てみると案外面白いものですね。


ジープのルーツは1940年にアメリカ陸軍需品科が4輪駆動の小型偵察車の開発を自動車メーカーに応札したことに始まるそうです。
でもその要求内容は無理難題そのもの。地雷で2輪が破損してもスペアタイヤを使った3輪で100km先の基地まで帰投できる走破性とか、車重は585kgだというもので、GMやフォードは早々に白旗を揚げ、ウィリスも入札を取り下げるほどだったとか。
そんななかバンダムが落札して試作車を開発。車重は1tとなりましたが、概ねアメリカ陸軍の要望通りの車ができあがったそうです。
その後アメリカ陸軍はバンダムの技術をウィリスとフォードに開示して増産試作車の製造を依頼。その結果ウィリスの試作車が制式化されることになり、ボンネットにライトを埋め込んだフォードのデザインを融合させてウィリスMBとフォードGPWが量産されたのだそうです。
ここに展示してあった1943年式のジープ ウィリスMBこそ、ジープの量産型初代モデルなのでしょうね。
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戦後製造されたジープはいくつかの種類があるみたいです
1951年式ウィリスM38
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1951年式ウィリスCJ-3A
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このCJ-3Aを新三菱重工が1953年からライセンス生産したのが、三菱ジープの初代モデルなのだそうです。このモデルまではサイドバルブ式エンジンでした。

1959年式三菱ジープCJ-3B
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このモデルからFヘッドのハリケーンエンジンとなりました。1954年からはエンジンも国産化され、三菱ジープの代名詞になりましたね。

そんなジープ達も面白かったのですが、今回の目的はこれ。
ドイツのキューベルワーゲンです
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ドイツ軍のポーランド侵攻で大活躍したキューベルワーゲンを見て、アメリカ陸軍がジープ開発を指示したのだそうです。
フォルクスワーゲンらしくRR車なのを初めて知りました。
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さて、そのような車の成り立ちは全然知らなかったのですが、このキューベルワーゲン。映画「うる星やつら ビューティフルドリーマー」に出てきてすごく印象に残っていた車なのです。

このシートに面堂終太郎と三宅しのぶが座っていたわけですね。
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脱出不可能となった友引町を走り回ったキューベルワーゲン。
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ある意味とても懐かしい気がしました(笑

とても満足したこのイベントでしたが、この謎の車も気になりました。
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調べてみたらカイザーM274A4という車で、ベトナム戦争で使った500kg積載のトラックだそうです。ドライバーのポジションが凄いことになっていますが、実際に運転させてみたいと思いました。

ところで、これは日本陸軍の銀輪部隊?
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ともあれ、なかなか楽しめた一日でした(笑