平治物語・・・
鎌倉初期の軍記物語、全三巻。
著者未詳、鎌倉初期から中期ごろに原型が成立と考えられる。
平治元年(1159年)に起こった平治の乱を中心に描く。
古くは「保元物語」「平家物語」とともに琵琶法師によって語られた。
(平治物語絵巻 三条殿夜討の巻)
古典『平治物語』を読み切りました。
この戦いに勝った平家が後に政治権力を握っていくことになり・・・
そういった意味では、平家の大出世の始まりとも言える戦いを描いたものですが・・・
あまり平家が強いイメージでは描かれていなく・・・
平清盛は兜を前後逆に被るという慌てぶりまで描かれていて・・・
ちょっとコケにし過ぎてる感があります。
逆に、源氏の方は源義朝の長男 義平の活躍が大きく描かれており・・・
何となく義平が主人公のような感じです。
この作品では、人物の取り扱いに大きなムラがあり・・・
この乱を起こした張本人である藤原信頼はものすごく小人物に描かれ・・・
その信頼が敵視している藤原信西はものすごく有能な人物として描かれ・・・
そうそう、源頼朝へのヨイショも凄く、やはり将来頼もしい源氏の御曹司として描かれてます・・・
まぁ、鎌倉初期頃に成立した物語ですからね・・
鎌倉殿を悪くは描けないですよね・・・。
とりあえず、「保元物語」「平治物語」「平家物語」全部読みました。