【こ】小早川秋聲(こばやかわ しゅうせい) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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小早川 秋聲・・・
1885年(明治18年)~1974年(昭和49年)。
大正・昭和時代の日本画家。
谷口香嶠、山元春挙に学ぶ。
文展や帝展などの官展に出品を続け、活躍。
1931年(昭和6年)以降、従軍画家として派遣され、戦争画を描いた。
 
 
 
11月23日(祝)に皇居前広場に行く前・・・
東京ステーションギャラリーに行ってきました。

 

小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌

 
 

副題に「旅する画家の・・・」とありましたので、小早川秋聲が戦争画家として有名だと言うことを知らずに行きました。

 

内容は、こちらをご参考に・・・

 

戦争画だけではなく、歴史画、晩年の仏画など、多くの絵が展示されていました。

 
 
個人的には、上の動画の 2:20 頃に出てくる「國之楯」という絵がひじょうに印象に残っており、実際に魅入ってしまいました。
此方です。
戦争を賛美するつもりはありませんが・・・
まさに國之楯・・・日本を守るために散っていた方々がいらっしゃったわけで・・・
何か色々と感じさせる絵です。
 
この作品は、陸軍の委嘱により天覧に供する目的で描かれながら、最終的には軍が受け取りを拒んだらしいです。
当初、遺体となって横たわる兵士の頭部背景には金色の円光、体の背後には桜の花弁が降り積もったように山なりに描かれていたそうです。
しかし、返却後に黒く塗りつぶされたそうです。
 
Wikiによりますと・・・
絵の完成を聞きつけた師団長や将校たちは、この絵の前で思わず脱帽・敬礼し、搬出を手伝いに来た女性は絵を前に泣き崩れたそうです。
何か分かるような気がします。
 
 
なお、小早川秋聲は戦争画を多く手がけたこともあり、敗戦直後は自身が戦犯として問われることを疑わなかったそうです。