小村雪岱(1887~1940)・・・
日本画家。
埼玉県川越生れ、本名は安並泰輔。
荒木寛畝に学び、東京美術学校日本画科で下村観山に学んだのち、松岡映丘に師事、国華社では古画の模写に従事。
舞台装置、版画、挿絵、装幀の分野で独自の美を展開させた。
先週ですが、日比谷公園内にある日比谷図書文化会館に行ってきました。
ここは千代田区立の図書館でありますが、ミュージアム的な機能もあります。
そのミュージアムエリアで開催されている特別展に行ってきました。
複製芸術家 小村雪岱 装幀と挿絵に見る二つの精華
小村雪岱という画家さんについては、今まで全く知りませんでした。
この特別展では、本の装幀、新聞小説や雑誌の挿絵を中心とした作品が展示されています。
装幀と挿絵と言うことで、実際の絵ではなく・・・
実際の本や新聞の展示が多かったです。
小村雪岱の装幀家デビューとしては、泉鏡花の「日本橋」という作品とのことですが、その「日本橋」も展示されていました。
実は、「雪岱」という画号は泉鏡花から授けられたものとの事。
以降、泉鏡花の装幀を多く任されるようになったそうです。
なお、さすがに本や新聞のみの展示ではなく・・・
新聞小説の挿絵の下絵や原画などもきちんと展示されています。
時代考証、風俗考証に優れていたそうですので、挿絵でも見ごたえはあります。
なお、三井記念美術館でも、同時期に小村雪岱の特別展が開催されているようです。
そちらも機会があったら行ってみようかと思います。