ぼんやりとした不安・・・
芥川龍之介が自殺の動機として、「僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」を理由に上げている。
久米正雄に宛てた遺書とされる「或旧友へ送る手記」に記載されている。
「或旧友へ送る手記」
https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/20_14619.html
芥川龍之介の指す「ぼんやりとした不安」が何を指すのかは、文学ファンの方や研究者の方のサイトにお任せするとしまして・・・
現在、新型コロナのことで、自分も「ぼんやりとした不安」を感じてます(もちろん、自殺をする気はないです)。
新型コロナのため外出を控え、TV番組もイマイチなんで さほど見なかったりして・・・
暇な時間が増え、読書量を増やすようにしました。
そんな訳で、「ぼんやりとした不安」繋がりで、手元に持っている芥川龍之介の作品を読み始めました。
芥川の作品は、新潮社の文庫本を幾冊か持っていますが・・・
その印刷年数を見てますと、昭和61年頃(自分の高校時代)に買ったものと、平成18年頃に買ったものの2パターンありました。
確か、高校1年の一学期の現代国語の授業で、芥川の作品を取り扱ったんですよね・・・教科書を使わずに、文庫本を使っての授業でした(但し、教科書も期初に買わされてます)。
そういった意味では、無理やり買わさせられた文庫本でしたしたので・・・
正直、あまり読む気がなかった覚えがあります。
それから時が経ち、平成18年頃に ふと読み返してみたくなり・・・
大人になって読んでみたら、けっこう面白く・・・
高校時代に読まなかった作品も買ってみたわけです。
自発的に読むようになるまで、20年強の年月を要したわけです。
それから、十数年・・・
また読み返すことにしましたが、その理由が新型コロナって・・・。