丸山四条派・・・
江戸中期に興った絵画の流派。
円山応挙が開いた円山派と呉春が興した四条派の総称。
18世紀中ごろ狩野派や土佐派などの伝統的画派は形式化に陥り、琳派は卓越した画家に恵まれずに創造性を枯渇させていた状態でした。
その潮流の中から、円山応挙は写生画で一世を風靡し、円山派を確立。
また、与謝野蕪村に学び応挙にも師事した呉春によって、写生画に瀟洒で軽妙な趣を加えた四条派が興ります。
この二派はその後の京都画壇の主流となり、近代にいたるまで影響を及ぼしてます。
前回の記事で上野に行って、タイフェアでご飯を食べたことを書きましたが・・・
その日の本当の上野の目的はコチラです。
東京藝術大学大学美術館、上の画像の看板の左の方・・・
円山応挙から近代京都画壇へ
ちなみに看板の右の「藝祭」も興味ありますが・・・
こっちは今度の週末の開催です。
さて、「円山応挙から近代京都画壇へ」展ですが・・・
作品は円山応挙だけではなく、円山四条派オールスターズといった感じで、いろいろな作家の作品が展示されてました。
会場については、下の動画をご参考に・・・
展示されていた作品の中で、一番すごいと思ったのが・・・
円山応挙の「松に孔雀図」・・・兵庫県の大乗寺の襖絵です。
(下の動画の1分5秒頃から出てくるので、ご参考にしてください)
(もしくはコチラをご参照 http://museum.daijyoji.or.jp/03mokuro/03_01/03_01_01c.html)
金箔地に墨だけで描いた絵なのですが・・・
光の加減や見る方向により、松の葉が緑がかって見えたり、松の幹が茶色に見えたり、孔雀の羽が群青っぽく見えたり・・・
これはすごい作品です。
ちょっと大乗寺というお寺に行ってみたくなりました・・・
・・・ちょっと本当に考えてみよう。
ちなみに、東京藝術大学の陳列館で一研展というものも開催されていましたので、そちらも覗いてみました。