東寺・・・
教王護国寺とも呼ばれるお寺です。
平安遷都後の796年に造営され始められてます。
平安京の正門である羅城門の東に建てられた官立のお寺で、逆に西には西寺というお寺もあったそうです。
823年に嵯峨天皇より空海へ下賜され、真言密教の根本道場として歴史を歩んでます。
(東寺)
(西寺跡)
(羅城門跡)
あ!・・・つい最近、京都旅行に行ったという訳ではありません。
行ったのは、東京国立博物館です。
現在、特別展で東寺のことをやっています。
特別展 国宝 東寺 空海と仏教曼荼羅
仏教界の巨人 空海の像、彼自身の筆による書状・・・
空海が撰し、ライバルである最澄の筆による目録・・・
後宇多天皇を始めとした天皇の御宸筆・・・
密教法具、曼荼羅図などの密教に関わるもの・・・
東寺所有・所蔵の貴重なものが多く展示されてますが・・・
今回の一番の目玉は・・・
いつもは東寺講堂に安置されており、そこで立体曼荼羅を構成している21体の仏像のうち15体が東京国立博物館で展示されてることです。
その15体は、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来、阿閦如来、金剛宝菩薩、金剛法菩薩、金剛業菩薩、金剛薩埵菩薩、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王、持国天、増長天、帝釈天になります。
(東寺講堂)
通常、東寺講堂内では薄暗くて、しっかりとは見えない状況なのですが・・・
東京国立博物館の特別展では、照明を落としているものの、東寺講堂より全然明るいですし・・・
また、近距離で見れるし、仏像の背面も見れ・・・
東寺では考えられない状況で見ることができます。
但し、立体曼荼羅の配置通りには配置されてませんので、そこはちょっと残念ですかね。