【と】東寺(とうじ) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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特にテーマもなく、徒然なるままに書き綴ってます。

東寺・・・

教王護国寺とも呼ばれるお寺です。

平安遷都後の796年に造営され始められてます。

平安京の正門である羅城門の東に建てられた官立のお寺で、逆に西には西寺というお寺もあったそうです。

823年に嵯峨天皇より空海へ下賜され、真言密教の根本道場として歴史を歩んでます。

(東寺)

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(西寺跡)

(羅城門跡)

 

あ!・・・つい最近、京都旅行に行ったという訳ではありません。

 

行ったのは、東京国立博物館です。

現在、特別展で東寺のことをやっています。

 

特別展 国宝 東寺 空海と仏教曼荼羅

https://toji2019.jp/

 

仏教界の巨人 空海の像、彼自身の筆による書状・・・

空海が撰し、ライバルである最澄の筆による目録・・・

後宇多天皇を始めとした天皇の御宸筆・・・

密教法具、曼荼羅図などの密教に関わるもの・・・

東寺所有・所蔵の貴重なものが多く展示されてますが・・・

 

今回の一番の目玉は・・・

いつもは東寺講堂に安置されており、そこで立体曼荼羅を構成している21体の仏像のうち15体が東京国立博物館で展示されてることです。

その15体は、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来、阿閦如来、金剛宝菩薩、金剛法菩薩、金剛業菩薩、金剛薩埵菩薩、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王、持国天、増長天、帝釈天になります。

(東寺講堂)

通常、東寺講堂内では薄暗くて、しっかりとは見えない状況なのですが・・・

東京国立博物館の特別展では、照明を落としているものの、東寺講堂より全然明るいですし・・・

また、近距離で見れるし、仏像の背面も見れ・・・

東寺では考えられない状況で見ることができます。

 

但し、立体曼荼羅の配置通りには配置されてませんので、そこはちょっと残念ですかね。

 
 
そうそう、東京国立博物館では、その15体のうち帝釈天像を撮影することがOKです。
これも目玉です。
帝釈天のお顔ですが、なかなかのイケメンなんですよね・・・。
平安時代の承和6年(839年)のものになりますが・・・
仏像って不細工に作るわけないですから、当時のイケメンもこんな感じなんでしょうね。
昔と今では醜美の感覚が異なると言われますが、そんなこともないなぁと思いました。
 
ちなみに、フラッシュNGなんですが・・・
やっぱりフラッシュする輩がいるんですよね。
うっかりしていたと言うことなんでしょうが・・・ただ貴重な文化財に対して安易な感覚でいるのはいかがなものかと。
撮影位置や撮影アングルを気にする暇があったら、基本的なモラルやルールを気にしてもらいたいものです。
 
 
 
それと、常設展で「密教彫刻の世界」という企画もやっていますので、合わせて見に行きたいところです。