雛人形・・・
雛祭に飾る人形。
もともとは、節句に人の穢れを紙人形に移して川に流していた流し雛の風習だったらしいですが、人形を飾るようになったそうです。
江戸時代に入って布製で公家の正装姿の内裏雛が現れ、数段の雛段に三人官女・五人囃子・随身などとが飾られるようになったそうです。
最近の「チコちゃんに叱られる!」で知りましたが・・・
お内裏様は内裏雛のことで、天皇・皇后の姿に似せた男女一対の人形のことで、男性の人形のみのことではないそうです。
また、お雛様も雛人形のことで、内裏雛の女性の人形の身のことではないようです。
童謡「うれしいひなまつり」の ‘お内裏様とお雛様♪二人並んですまし顔♪’ は作詞家の勘違いだったそうです。
この時期、美術館・・・特に旧財閥系の美術館では、雛人形の展示が多いですよね。
今まで美術館の雛人形展は行ったことがなかったのですが、せっかくですので行ってみることにしました。
まず、行ったのはコチラ。
三井家のおひなさま
特別展示 人間国宝・平田郷陽の市松人形
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
http://www.mitsui-museum.jp/pdf/mokuroku_190209.pdf
(三井記念美術館)
三井家の夫人や娘が所蔵した雛人形や雛道具を展示してます。
北三井家10代・高棟夫人の苞子 、11代・高公夫人の鋹子 、高公の一人娘・浅野久子、伊皿子三井家9代・高長夫人の興子らの旧蔵のものが展示されています。
三井家のものとあって、なかなか豪勢かつ綺麗な顔の人形が多いです。
雛人形を見るのも良いものだと思いました。
また、雛人形と言うわけではありませんが、新町三井家所蔵の人間国宝・平田郷陽の市松人形の展示もありました。
ちなみに、平田郷陽は人形の分野で初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)となった人らしいです。
また、市松人形はもともとは江戸時代の歌舞伎役者・佐野川市松を似せて作った人形で、男児だけでなく女児の形の人形です。
雛人形の脇に置かれたり、着せ替え人形のような形で遊ばれたりしてたようです。
個人的には、平田郷陽の市松人形が本当に綺麗だと思いました。
「丸平好み 市松人形 雪月花の謡遊び」という女児人形三体(雪子・月子・花子)の作品があるのですが、これに特に惹かれました。
今まで見たことのないジャンルの美術品ですが、今回の収穫だったと思います。
その後、別な雛人形展に行ってみることにしましたが、その前に・・・
三井記念美術館のすぐ近くの千疋屋にて、フルーツのデザートを・・・
これも綺麗かつ美味!
その後に行ったのはコチラです。
百段雛まつり2019 青森・秋田・山形ひな紀行
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/event/hinamatsuri2019
(ホテル雅叙園東京)
こちらも毎年開催されているものですが・・・
日本の各エリアの歴史ある雛人形を展示したシリーズで、今年で11回目のようです。
今回は日本海に面する東北三県の雛人形で、藩主や旧家などに伝わるものらしいです。
雅叙園の百段階段に接する部屋に展示されてまして、漁礁の間のものだけ撮影OKでした。
こちらもなかなか豪勢だったり、歴史を感じるものがあったり、良かったですが・・・
三井記念美術館の平田郷陽の市松人形が気に入り過ぎてしまって・・・
ちょっと感動が薄くなってしまいました。
ただ、百段階段の各部屋自体が色々な絵や装飾で飾られてますので、それと雛飾りのコラボは見ごたえがあります。
そう言えば、協会の 雛人形おさがりNG漫画 で話題になってますが・・・
あれって、どうなんですかね?