慶派・・・
平安後期におこり江戸時代まで続く仏師の一派。
定朝の子・覚助から始まる系統で、その仏師たちの名の一字に「慶」を付することが多かったので、この派の仏師たちを慶派と呼ばれます。
鎌倉時代の初めに、康慶とその子・運慶、運慶の長子・湛慶、康慶の弟子快慶、などの名匠を輩出し、他の仏所を圧倒し造仏界の主流をなしました。
この系統は京都七条に仏所を構え、七条仏所とも呼ばれています。
11月17日(土)・・・
女子大に行った後に、東京国立博物館に行ってきました。
お目当ては、コチラ・・・。
特別展 京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ
ちなみに、上の画像の左側の特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」というのには行ってません。
しかし、同時期に二つの特別展を開催するのって、スゴイなぁ・・・と思ったのですが・・・
通常の特別展で使用する会場の半分を、今回のそれぞれの特別展で使用してるだけで・・・
その分、それぞれの展示量が少ないってことです。
でも、確かに特別展「快慶・定慶のみほとけ」の展示物の数は少なかったですが・・・
展示されているもののクオリテティは凄いもので、満足のいくものでした。
下のような感じです。
京都の大報恩寺(通称:千本釈迦堂)というお寺の仏像、資料が展示されています。
やはり見どころは・・・
行快(快慶の弟子)作の釈迦如来坐像・・・
快慶作の十大弟子立像・・・
肥後定慶作の六観音菩薩像・・・です。
これらの像は、360度どこからも観賞できるように展示されています。
十大弟子の顔つき・体つきはリアルで、人間描写がスゴイです。
これぞ、慶派の真骨頂って感じです。
六観音像は、ふっくらしたふくよかな顔・体で、まさに仏様らしくて良かったです。
上の動画とは違い、光背が外されて展示されてました。
それと、更に今回の目玉として・・・
六観音のうち聖観音菩薩立像が撮影OKです。

ちなみに、撮影は黒いラインの外側で行わなくてはいけません。
鑑賞は赤い置台の手前まで近づいて見れますが・・・
撮影に必死の人が多くて、近づきにくいんですよね・・・
「撮影の邪魔だよ」オーラを発してる人が多くて・・・・。
自分も撮影しましたが・・・
撮影はオマケで、実物観賞がメインだと思うんですよね。
所詮、撮ったものは撮ったものでしかないですからね・・・しかも素人の撮ったものですし・・・まぁ、ぜひ実物を楽しみましょう!