【ふ】不染鉄(ふせん てつ) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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三菱一号美術館に行って、「レオナルド×ミケランジェロ展」を見ようとしましたが・・・

行ってみますと、行列・・・
この展覧会の広告を見る限りでは、二人のデッサンが広告に使われてますので、展示作品的には大物作品はなさそうです。
そう考えると、いくら有名画家と言えども、行列待ちまでするのもいかがなものかと思い・・・
別な機会に再訪することに決まました。
 
 
せっかく、東京駅近くまで来たので、どうしようか考えたところ・・・
東京駅にある東京ステーションギャラリーにて、7月1日から新しい展覧会が開始されたのを思い出したので、そちらに行ってみました。
 
その展覧会がこちらです。
 
没後40年 幻の画家 不染鉄
この不染鉄という画家さん、全く知りませんでした。
東京ステーションギャラリーは、あまり知名度のない画家さんの展覧会をやることが多く、けっこう渋いんですよね。
ただエキセントリックな内容な展覧会が多いのですが、今回の画家さんは見てて安心のできるきちんとした絵でした。
ただ不染鉄の経歴はビックリするようなものがあります。
 
 
不染鉄(1891~1976 ; 明治24年~昭和51年)
日本画家。
20代初めに日本芸術院研究生員になるものの、写生旅行で行った伊豆大島・式根島で漁師をしながら3年滞在。
その後、京都市立絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)に入学。
在学中に第一回帝展に入選、卒業後も帝展の入選を重ねますが、戦後は画壇を離れ、奈良で絵を描き続けたようです。
 
今まで、美術館で この方の回顧展が開かれたのは21年前に1回だけらしいです。
没後40年を記念して、今回 東京と奈良で開かれるそうです。
 
 
当初の絵は、朴訥としたほのぼのした絵が多かったような気がしましたが・・・
長野か何かの雪山の絵は迫力がありました。
南画の手法を取り入れたり、ダイナミックな絵も見られ、絵に変化が見られましたが・・・
でも変化が見えつつも、朴訥さを感じる部分が残ってて、見てて心地は良かったです。
 
こちらに来て、大正解だった気がします。