【ほ】堀兼神社(ほりがねじんじゃ) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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初詣は実家の狭山市にある堀兼神社と言う神社に行ってきました。



主祭神は木花開耶姫尊(このはなさくやひめのみこと)になります。

木花開耶姫尊は、天照大神の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の妻です。
また、富士山を神体山としている富士山本宮浅間大社の主祭神、および その配下の日本国内約1300社の浅間神社の主祭神として祀られている神様になります。

日本武尊が東国平定の帰途にこの地に寄ったところ、旱害で水がなくて苦しむ住民を見て、富獄(富士山)を遥拝し井戸を掘らせたところ、水が出たそうです。
そこで、この地に浅間社を祭ったのが始まりになるそうです。




境内には堀兼の井という井戸があります。





堀兼の井は古くから武蔵野の風物詩として有名だった井戸のようで、多くの歌に詠まれてるそうです。

武蔵野の堀兼の井もあるものを、うれしく水のちかづけにけり(藤原俊成)
あさからす思へばこそはほのめかせ、堀金の井のつつましき身を(源俊頼)
くみてしる人もありなん自づから、堀兼の井の底のこころを(西行)
いまはわれ浅き心をわすれみす、いつ堀兼の井筒なるらん(慈円)

ただ、その堀兼の井ですが・・・
武蔵野には数多くの堀兼の井があり、ここの井戸が歌に読まれたものかは不明なんだそうです・・・。