【る】ルオー(るおー;Rouault) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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吾輩の辞書には「不毛」という文字しかない!

特にテーマもなく、徒然なるままに書き綴ってます。

この三連休の初日は、出光美術館にも行ってきました。
美術館のハシゴです。




ジョルジュ・ルオー展
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html


ジョルジュ・ルオーは、20世紀を代表するフランスの画家です。
信仰に根差したキリストを描いたもののほか、画題としては娼婦、道化、サーカス芸人など、社会の底辺にいる人々を描いたものが多いとのことです。
独特の太いの輪郭線と鮮やかな色彩が特徴で・・・
画法として辿り着いたのは、重厚・・・時には溶岩のような独特のマティエールというもののようです。

やはり、日本人が心を惹かれる西洋人画家の一人として、好まれてます。
(最近、これ多いな・・・)


会場で過去のNHK「日曜美術」が放映されてましたが・・・
作家の遠藤周作がルオーの作品のことを、ルオーのキリストは母性が感じられ 日本の仏に通ずるものがる、ような意味のコメントをされてました。

これを聞いて、なるほどと納得しました。
通常はキリストを描いた絵は、キリストの威厳とか父性のような部分、もしくは人間の罪を背負った姿が多いですが・・・
確かに、ルオーのキリストは穏やかな顔をしており、目をつぶってるような絵も多く、確かに仏像などに通ずるような雰囲気がありますね。
この仏のような雰囲気が、日本人がルオーを好む要因なのかもしれません。




ちなみに、ゴーギャンを見に行ったパナソニック汐留ミュージアムにもルオーの作品は収蔵されており、常設展示エリアに展示されてます。