東京藝術大学大学美術館に行ってきました。
現在、「藝大コレクション展 美の収穫祭 平櫛田中ゆかりの作品を中心に」というのをやってますが・・・
それとは、別にこのような展示もやってました。
1975年独立以降に1992年まで内戦の続いたモザンビーク・・・
戦争終結後も住民のもとには武器が残されたそうです。
その武器を農具や自転車と交換し、武装解除を進める「銃を鍬に」というプロジェクトが1995年から始まってるそうです。
回収された武器の大半は爆破処理されてるそうです。
一部のものは解体されて、アーティストたちによって平和の尊さを訴える作品となってるようです。
それを展示したのが、今回の「武器をアートに」のようです。
こちらは、「パンを焼く人」という作品ですが・・・
鉄を素材とした芸術品なんかでよく見られるパターンのように思えますが・・・
近寄って見てみますと・・・
銃のトリガーらしきものがよく見えます。
後ろから見てみますと、作品の体幹部分は銃の筒そのものです。
こちらは「本を読む人」。
押さえの下の部分はピストルそのもの・・・
作品の体部も銃のパックそのものです。
こちらの「肘掛椅子」・・・
説明パネルを見てみますと、その材料となった武器が分ります。
モザンビークの内戦に使われた武器は、その国内でつくられたものではなく、外国から供給されてるものである・・・
そんな意味の説明もありました。
こちらが一番大きな作品になります。
どれだけの武器が材料として使われたのか分かりませんが・・・
それでも、所詮 極々一部の武器にしか過ぎないんだと思います。
無料で展示してるので、行ってみるといいと思います。
すでに分解された武器なので安全ですが、本物に近いものを見れば、いろいろ考えさせられることが多いと思います。