では改めて 金谷ホテル館内を 見学させて頂きましょう。

こちらは明治6年(1873)創業という老舗中の老舗ホテル。/ 創業者は東照宮で楽人として奉仕していた金谷善一郎氏。 尚、ここで 西洋人向けの西洋式のホテル を開業する以前 金谷氏は 自宅に西洋人を泊めていた、といいます。(今風に言うと民泊?/ 現在その建屋は「金谷ホテル歴史館」として公開されているそうなので この後見学させてもらいます。)そんなゲストの一人がヘボン博士。金谷氏にホテル開業をすすめたのもヘボン博士だそう。(へー)
建屋としての金谷ホテルの歴史も面白い。
なんと 建てられた当初 現在2Fである 「ダイニング」のある階は 1Fだったそうです。


↓現在の「吹き抜け部分」がかつての1F玄関。

つまり 一階の下を掘り下げて そこを一階にしちゃった~ のですって。



(乱暴な建て方もあったものです^^;)
そうそう、前日の見学ツアーの折 ガイドさんに教わりましたが、この部屋の鳥居形の鏡の下の板は~

取り外す事ができるのです。

↑覆いをとると現れる 暖炉。(あ、こうやって写真を撮ってもよい、と前日教えてもらっている、のでございますよ?/ せっかくそう言ってもらったのですもの~ と 記念にパチリ。)
階段の方へ。

↓3Fへ上がる階段と 2Fの手すりの様式が異なっているのがお分かり頂けると思います。

↓白い手すりの上がる階段。西洋風ですね。



(↑3F)
(↓3Fから2Fへ)

2Fから1Fへの階段は「後づけ」。西洋人に気に入られるよう 東洋風に作られたといいます。






(↑一階部分は 大谷石が多用されているのも特徴の一つ。)
「吹き抜け部分」へ。




↑上に「鳥居形の鏡」が見えます。 さっきはあの欄干越に1Fの玄関部分を見下ろしたんですね。
朝食をとった「ダイニング」の下は ショップでした。




書籍 グッズの他 有名な「パン」もここで買えます。
1Fにある 有名な彫刻 を見に行きます。

↓眠りこねこ、です。




↑ちょっと ぽよよん とした顔ですが 可愛いですね^^)
ロビー。


東照宮のお祭り「百物揃仙人武者行列」の絵が飾られています。


窓際へ。


宿泊者が残したサイン。

↑左 ヘボン(Hepburn /ヘップバーン)博士。_博士のススメで金谷さんは民宿ではなく 西洋人が宿泊できる西洋式のホテルを開業する事にしたんですってね?/ 右 イザベラ・バード。
↓ヘレン・ケラーに アインシュタイン!

(↑ケラーさんは目が不自由ですが 定規を使って まっすぐ なサインをなさっていた~ そうです。)
↓王族の方々も・・・。

↓吉田茂。

↓夏目漱石 新渡戸稲造。

建屋外観も見ましょう。


和洋折衷~ な感じがシックでイイですね。
北の庭に出てみます。

雪の残る男体山。(二荒山神社の御神体、ですね。)


建屋前のロータリー。



↑箱根富士屋ホテルの花御殿に似てますよね?
↓似てるといえば_ 日光金谷ホテルと 箱根富士屋ホテルの経営者は「兄弟」~ とそこまでは知っていましたが 二人が見た目もそっくりだった、というのは このギャラリーで写真を見るまで知りませんでした。


色々な物が展示されていますがー


↓これこれ、この写真。

↑正直 どっちがどっちかわかりません^^;) が おひげが立派な方がお兄さん、かしら?(と思ったのだけど 違ってました。左・弟、右・兄、だそうです。)/ 因みに 兄-眞一さんがこの金谷ホテルを継ぎ、弟-正造さんは箱根富士屋ホテルの経営者-山口仙之助の娘と結婚して 富士屋ホテルの社長になっています。 (箱根富士屋の建屋の雰囲気が ここ金谷に似ている事のバックには、 金谷が「日光山」の雰囲気を建屋に取り入れて西洋人に好評だった という「成功の雛型」~ があるのかもしれませんね?)
最後に_
フロントでチェックアウト。


↑カウンターの下に 金谷の紋 笹竜胆。
この後もあちこち散策するので 昼過ぎまで荷物を預かってもらいます。
さあ、では散策に出発~。

_つづく