港区立郷土歴史館見学(建物のみ) | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

さて八芳園の庭を歩いた日、というのは実はー
まず港区立郷土歴史館をちょっとだけ見学し、カフェ・ラ・ボエム 白金でお昼を食べ、松岡美術館に寄って美術を鑑賞し、2時に予約していた東京都庭園美術館へ行っている~ んですね。
(八芳園の庭の 鯉のぼり の絵を早く上げたかったので 順番を入れ替えて記事UPしますー)

さて そういう訳で(?)

港区立郷土歴史館(建屋は 昭和13年に建てられた旧厚生省所管 公衆衛生院)の 無料区間を歩いた話、から 綴って参ります。

実は初めて行ったので、のっけから間違えてー


↑ここを右へ行けばいいのに、 他の人達について 左へ進んでしまいー


門扉の意匠などにも「へー」と言ってたら 「東大の医科学研究所だってさここ!」 となって 引き返してー


(↓やりなおし)


(↑郷土歴史館の他 学童クラブや 保育サポート等々が入るこの施設は まる っとまとめて「ゆかしの杜」というそうなー)
↓わーすごいねー と驚き、


チャペル入口みたいな尖塔アーチの所から入ろうとしたらガードマンさんが、
「見学の方でしたら 入口はここじゃなくて、ですねー」と、、、

正面へのルートを教えてくれるのでした。。。(とほほ)

さて、正面入り口ったら どんな感じでしょうね?

↓こんなんでした!

(前庭が狭すぎてバックしても全体像が撮れない。↓広角を試しても無駄でした。

もしかして東大附属病院前の道からなら撮れてた???)

しかし こんな ハンプトンコートパレスみたいな建屋が「郷土資料館」って、港区、どんだけー?
いやいやいやー。


(↑手前の ぽんよよよん とノゾク「薮枯らし」が間抜けだ。)

見れば見る程な建物です。


(↑四方に突き出したバイオリンの頭のような くるくる は volutes のうちエジプトにルーツを持つ lotus column と呼ばれる意匠の流れをくむもの(イオニア式の仲間)でしょう。間の扇の形の部分はpalmetteのよう? ヨウシランケド)

↑あら、あれは「チューダー・ローズ」じゃない?(上下逆だけど。 少なくともデザインした人はチューダー・ローズを知っているはず)/ 旧厚生省所管 公衆衛生院、 なんて 無機質 な語感の施設の建屋とは とても思えません。

この 屋根の先端の意匠も ヨーロピアン よねー。

(↑3Fの窓から撮りました。/松ぼっくりはイタリア語でピーニャといい豊穣と復活のシンボルだそう。バチカンに飾られている物が有名、なんですって? でこれは建築物によく用いられる意匠 だそう。(もっともそのオリジンは松ぼっくりではなく ギリシャのオンパロスという説も。))

チケットを買おうとしたら 受付の方が_
「郷土資料館の展示室部分は有料ですが その他の 建屋部分だけをご覧になる分には 無料です」と教えてくれたのでー
「今日は時間がないので、 じゃ 今回は建屋だけ見させてもらいますー」と 無料部分だけ歩かせてもらったのですがー
それでも 十分見応えがありました。







(↑アニメ『銀河鉄道の夜』の プリオシン海岸へつながる「白鳥の停車場」を思い出しました_)

_ここは「2階中央ホール」。(入ったところが2階、だったのです。因みに下の「1階」には八芳園さんのカフェが入っています。)


↓こんなプレートもありました。

↑「公衆衛生院は我國の公衆衛生の改善を目的としてロックフェラー財團の厚意ある寄附に依て設立された
本院は厚生省所管として昭和十三年三月二十九日よりその事業を開始した」
へ~っ
昔の日本の公衆衛生は 改善 されるべき次元のもの だったのね。(容易に想像できますが)/ 何にしてもロックフェラー財団さんありがとう。

階段を上ります。





安全を考慮して取り付けられたアクリル板がちょっと残念だけど 仕方ないかー。











階段部分だけでも 「まぁ~」。

4Fの 階段教室になった「旧講堂」が又 素敵でしたー。








↑んー ドアの上のレリーフは 何を意味しているのかな? 
↓説明板によると、レリーフの作者は新海竹蔵という山形の仏師の家系の方だそう。

ググったら同じデザインの物が山形市議会の議会棟3階の談話コーナーにも飾られているとわかりました。⇒  (因みに描かれているのは「羊」と「葦鷺」、との事。)
↓階段教室を下から見上げたところ_。

(↑尚ここはNHKの朝ドラ『虎に翼』で寅子達が司法科の「高等試験」を受けてた場所~ 外観は違いますけどね)


時にこの日_、
四階では「ドールハウス展」という企画展が催されていました。

著作権の関係もありますから アップの絵 は避けますが、戸塚恵子さんによって精巧に作られた模型達、可愛く 御洒落で 「懐かしい!」でした。





3階の絵も貼っておこう_。




上にも貼った松ぼっくり(ピーニャ)を撮ったのはここ。
↓展示されていたパネル。


↑そうか 設計者は安田講堂を建てた方か。


↓こんな物も。


↑浅葱色の小さなプレート、読んでみます。
「此の便所は水便所であります從って各自左記の要項を厳守して故障の為めに使用不能にならない様にしたいと思ひます、
一、紙は柔かいちり紙を使用し硬い洋紙や丈夫な日本紙を使はないこと
二、便器の中に煙草の吸殻・ぼときれ其他管の曲った所をつまらせる様なものを捨てないこと、
三、用便の后に便器の前方にある把手を手を以て軽く下方に下げて水を出し足でこれをふむ様なことをしないこと、」
よくこんな物が残っていました事!(でも 今となっては大切な資料。)

ここは6階。旧女子寮、ですって。



働く婦人って 思っていたより手厚く護られていたみたい_。
↓もしかしてルーフバルコニーは 物干し場だったりしたかしら?



一階も少し歩いております。

↓床に「プリズムガラス」という物が使われていました。

なるほど船の中と同じように 床面にガラス材を使って 階下に光を送っているんですね。

↑もっとも現在は下からライトが当てられているとの事ですが^^;)
↓この先に 八芳園のカフェ「VEGETABLE LIFE」が入っているようでした。

(意外にもリーズナブルなお値段のプレート。いつか利用してみたいなあ。)


駆け足で回っただけ、ですが 面白かった!
改めて又訪ねたい場所です。(次回は 郷土歴史館部分を見なくては。)

この後は 「お昼 お昼」です。